宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(82)
変化の少ない「10大脅威」と大きく変わった「10大ニュース」の共通点は?(1/2 ページ)
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。今回は2022年に起きたことを振り返りながら「情報セキュリティ10大脅威」と「JNSA 2022セキュリティ十大ニュース」の共通点を考察します。
今年も恒例の「サイバーセキュリティ月間」がスタートしました。起きてしまった事件には注目が集まりますが、セキュリティを高めていくという根本的な部分に目が向くことがあまりないのが現状ではあるものの、この時期だけはタレントの力も加わり、さまざまなプラスの情報が出てくることに期待しています。
そして、こちらも恒例の「情報セキュリティ10大脅威」が公開されました。まずはその順位のみという状況ですが、詳しい解説も2023年2月中には公開される予定です。こちらもぜひ、チェックしてみてください。
とはいえ……2023年の10大脅威は、個人、組織ともにあまり代わり映えしないというのが実情です。これはある意味、攻撃者たちの行動がうまく封じ込められていないことを意味しています。そこで今回は、まず「実情」を把握することを考えてみましょう。
2022年に起きたことをもう一度振り返る
セキュリティの世界において、実は2022年は大きなターニングポイントだったのではないかと思います。前回も触れましたが、2022年3月にはトヨタ自動車の国内全工場が操業停止となった事故がありましたし、2022年10月には大阪の病院でランサム被害があり、サイバー攻撃により命に関わる事件が発生しました。これまでならば海を隔てた遠い地での事例をたくさん聞いていたようなサイバー攻撃の実例が、日本国内でも発生したというのがターニングポイントだと思っています。
日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、2022年末に「JNSA 2022セキュリティ十大ニュース」を公開しています。この中でもその2つは大きく取りあげられているだけでなく、ウクライナにおける戦争がサイバー空間でも影響を及ぼしていることがトップにあげられており、この10のニュースを見るだけでも、2022年は特異な1年だったことが分かるのではないでしょうか。ぜひ、こちらをご参照ください。
「情報セキュリティ10大脅威」ではランキングがあまり変わらなかったにもかかわらず、「JNSA 2022セキュリティ十大ニュース」ではターニングポイントになるような事件が多かった、というのは矛盾して聞こえるかもしれません。しかし、ここにはある共通点が存在するように思えます。
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宮田健の「セキュリティの道も一歩から」
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届けします。
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