業務に適した3D CADをレーダーチャートで探る(7)
「ZW3D」を6つの視点で徹底評価する(2/2 ページ)
2.コスト性についてですが、通常のモデリング機能が搭載されたスタンダード版が57万5000円、モールド金型設計支援機能が搭載されたプロフェッショナル版が86万円、CAM機能まで搭載されたプレミアム版が153万円となっています。一般的なミッドレンジ3D CADが100万円ですから、それよりも安価であるといえます。またZW3Dminiというものもあり、サーフェスの機能が制限されるなどの低価格版で15万円で使用することができます。通常のモデリングを行うだけであれば、ZW3Dminiでも十分かもしれません。
3.操作性についてですが、UIが分かりやすく、コマンド操作も細かいことをしたいときは、入力ボックスに細かく指示していくタイプになっているので、初心者の人でも難しく考えることなく操作でき、コアな設定をしたい人は、指示していくことができ非常に操作性はよいと思います。筆者の気に入っている点として、マウスのホイールボタンをダブルクリックすることで、コマンドの入力を確定させたり、1個前に実行したコマンドを呼び出したりできるので、作業効率を上げることができています。
4.連携性についてですが、ZW3Dが搭載しているトランスレータは多くの3Dファイルフォーマットをサポートしており、取引先などからデータをもらって、冶具設計、金型設計、切削加工などを円滑に進めることができます。エクスポート機能も充実しており、中間ファイルに出力できるのは、もちろん、ハイエンド3D CADのCATIAV5のファイル形式(catpart,catproduct)にエクスポートができるのも特徴的です。
5.効率性についてですが、CADとCAMが一体のソフトのため、設計から加工プログラムの作成までをデータ変換することなく連動して作業ができるため効率的に作業を行うことができます。
6.運用性についてですが、部品、アセンブリ、図面を1ファイルで管理することができるため、複雑なデータ管理は不要で1元管理が可能です。設定で別ファイルとして区別して保存も可能となっています。ZW3Dで作成したデータをIGESやSTEPなどの中間フォーマットで出力できるため、他の3D CADへデータを渡して運用していくことも可能です。また3DPDFにカラーでエクスポート可能で社内での3Dデータの運用に便利です。3DPDFに部品名も反映させることができます。
ZW3Dの総合評価をレーダーチャートで表すと……
それでは、ZW3Dに関するレーダーチャートを発表します。
大前提として、この結果は、普段さまざまな3D CADソフトを使用している筆者の判断による評価です。当然、何を設計したいのかにより評価は異なってきますが、本連載においては、できるだけフラットに、公平に評価したいと考えています。
全体的な機能については4ポイント。モデリング、アセンブリ、図面、検査、変更・修正に関しても4ポイントとし、他のミッドレンジ3D CADと引けをとらない機能性にもかかわらず価格は安いことからコスト性についても4ポイントとしました。操作性は4ポイント、連携性、効率性、運用性については他のミッドレンジ3D CADと比べて劣る点が少しあるため3ポイントとしました。
ZW3DはCAD機能だけじゃない!
今回は3D CADの機能に特化して紹介しましたが、ZW3DにはCAM機能がプレミアム版では搭載されており、旋盤、穴、2軸・3軸の切削加工パスの作成が可能です。切削シミュレーションによる動作検証も可能です。オプションを追加することで同時4軸・5軸加工も可能になります。
ZW3Dは、他にもFASTBLANKというオプション機能を追加することで、複雑な3D形状から2D平面展開形状を作成することができます。プレス部品の展開形状を予測することが可能です。計算された展開形状はIGES/DXF形式で出力することができ、コイル材料のブランクレイアウトや材料費の見積もりに活用できます。筆者はこのような便利な機能が今後もっとたくさん追加されることを期待しています。
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業務に適した3D CADをレーダーチャートで探る
3D CADソフトの選定を行う際、皆さんはどのような基準で評価を行っているだろうか。本連載では、3D CADをどのようなポイントで選べばよいか? さまざまな3D CADソフトや機能を紹介しながら、レーダーチャートでその特性や機能性を評価する。
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