IDC Japan
高成長を続ける産業用無線LAN機器市場、製造現場における無線LAN活用が後押し
IDC Japanは、国内産業用ネットワーク機器市場に関する予測を発表した。
IDC Japanは2019年1月29日、国内産業用ネットワーク機器市場に関する予測を発表した。
同社によると、2018年は成長を続ける国内産業用ネットワーク機器市場の中でも、特に産業用無線LAN機器市場の成長が著しく、他の製品セグメントを大きく上回る68.3%の前年比成長率で拡大したことが分かったという。
本格化する工場での無線LAN活用、市場全体は緩やかながらも成長へ
産業用無線LAN機器市場の成長の背景には、作業現場における無線技術活用の進展がある。工場内やプラント設備内での設備稼働状況や傾向の確認、さらには産業機器の設定などにおいて、作業者の利便性が高いことからモバイルデバイスの活用が増えている。さらに、工場内/敷地内を移動するロボットや無人搬送車との通信インフラとして、無線LAN環境を整備する動きも産業用無線LAN機器市場を後押し。工場やプラント設備における無線LAN活用は、今後ますます本格化するとみられており、産業用無線LAN機器市場は2018~2023年の年間平均成長率(CAGR)54.6%と、高成長を続けるだろうとIDC Japanは予測する。
無線LANに加え、産業用イーサネットスイッチと産業用ルーターを加えた国内産業用ネットワーク機器市場全体は、速度をやや落としながらも成長を維持。IoT(Internet of Things)市場初期の高揚感が落ち着きを見せ始めていることから、2018年の国内産業用ネットワーク機器市場は、前年比15.8%増と2017年の高成長からは一息ついた結果に終わっている。ネットワーク接続する“デバイス”である産業機器や、プラント/設備のライフサイクルが長いことが爆発的な成長につながりにくい理由の1つになっているとIDC Japanは分析する。
ただし、IoTや産業機械のネットワーク化に対する企業意向は依然として高いことから、歩みは緩やかながらも、産業用ネットワーク機器市場は今後も成長を続けるとみられる。IDC Japanは、「潜在的なネットワーク化需要の高さ」「ネットワークの高度化志向」「ネットワーク技術の共通化/イーサネット化志向」がけん引役になり、市場全体は2023年にかけてCAGR19.4%で成長し、市場規模は239億円に達すると予測する。
なお、このたびの予測に関する詳細は、同社発行の「国内産業用ネットワーク機器市場予測、2019年~2023年」に詳しく報告されている。同レポートでは、2023年までの製品セグメント別市場規模予測に加え、主要産業分野別でも分析。さらに、産業用イーサネットスイッチ市場については、レイヤー/フォームファクター別の予測も掲載している。
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