ローム BA8290xYxx-Cシリーズ
「世界初」ノイズ設計を不要にする車載オペアンプ
ロームが「世界初」(同社)というノイズフリー設計の車載オペアンプを開発した。ノイズ対策の設計が不要になることから、設計工数の削減や高信頼化へ大きく寄与する。
ロームは2017年9月12日、「世界初」(同社)というノイズフリー設計の車載オペアンプ「BA8290xYxx-Cシリーズ」を開発、2018年6月より量産を開始すると発表した。全周波数帯域の出力電圧変動が±1%以下という高いノイズ耐量を実現しており、微細な信号をノイズの影響を抑えながら増幅できる。
センサーなどから入力された信号は微細なために通常、増幅の処理が必要となる。しかしながら信号の増幅はノイズの増幅も同時に行ってしまうため、通常では後段にフィルターを設置するなどノイズ対策の設計を行うことになる。
新製品は信号増幅を行うオペアンプだが、一般的な製品の出力電圧変動が±3.5~±10%程度であるのに対し、「回路設計やレウアウトといったアナログ技術や独自のバイポーラプロセスなど、垂直統合型の生産体制を生かす」(同社)ことで±1%以下というノイズ耐量を実現した。
ノイズの影響をほぼ受けずに信号を増幅できるため、ノイズ対策の設計そのものが不要になり、設計工数の削減や高信頼化へ大きく寄与することが予想できる。車載半導体においてオペアンプはさまざまなところに利用されており、新製品についてもEVのインバーターやエンジンコントロールユニット、エアコン、カーナビゲーションなどさまざまな車載伝送システムに利用できる。
車載向け信頼性規格のAEC-Q100に対応した、高度化・電子化の進む自動車向けとなっており、消費電力やオフセット電圧も低く抑えられている。また、標準的なオペアンプと同様のパッケージ(SOP8/MSOP8/SOP14/SSOP-B14)が用意されていることから、既存製品との置き換えも容易だ。
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