TechFactory 人気記事TOP10【2017年3月版】
採用事例はチラ見の楽しさ、Nintendo Switchに組み込まれたソフト
コンテンツランキングTOP10、今回は「Nintendo Switch」に搭載された組み込みソフトの記事が人気を集めました。ファクトリーオートメーションで注目される「EtherCAT」や東芝の行方など、気になる話題をまとめてご覧ください。
TechFactory 2017年3月の人気記事ランキング
今回は、2017年3月1~31日までの期間に掲載されたTechFactoryオリジナル記事コンテンツの中から、人気記事ランキングTOP10を紹介します。
2月の人気記事ランキングTOP10
※TechFactoryに掲載されたオリジナル記事コンテンツの前月PVのTOP10ランキングとなります。
採用事例はチラ見の楽しさ
2017年3月公開の人気記事ランキング、第1位は同年3月3日に販売開始された任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」に搭載された組み込みソフトの記事でした(ちなみに記事掲載は販売開始から2日後、3月5日でした)。
その組み込みソフトとはACCESSのブラウザ「NetFront Browser NX」です。NetFrontシリーズと言えばフィーチャーフォンのブラウザとしても多く採用された実績を持つので、組み込みソフトウェアにあまり詳しくない方でも名前を聞いたことがあるかしれません。
このNetFrontシリーズはフィーチャーフォン以外にも、デジタルテレビや車載機器、携帯ゲーム機など累計15億台以上に提供されており、任天堂製品についても「ニンテンドー3DS」「ニンテンドー3DS LL」「Wii U」「ニンテンドー2DS」「Newニンテンドー3DS」「Newニンテンドー3DS LL」と新発表の「Nintendo Switch」に搭載されています。都合7回目の採用となります。
組み込み機器に使われるソフトウェアや部品の詳細は通常、明らかにされません。しかし、時折、このように明らかにされることがあります。最近では鈴木楽器製作所のハモンドオルガン(イーソルのRTOS)やPokemon GO Plus(ダイアログ・セミコンダクターのBLE関連部品)などの採用事例を紹介しました。普段はあまり明らかにされない領域の話だけに、機械を分解する時のようなチラ見的な(のぞき見的な)ワクワク感がありますね。
不退転の決意を示すルネサス
第2位はルネサス エレクトロニクスの組織改編についての解説記事が入りました。ルネサスが近年行ったM&Aの中で最大の案件がインターシルの買収ですが、買収は2017年2月24日に無事完了しており、現在は組織改編の真っ最中です。第2位にランクインした記事はどのような組織改編が行われているかを財務諸表から読み解いたものですが、なかなか興味深い内容となっています。
基本的にルネサスのビジネスは良好なもので、買収したインターシルも粗利率は高く、ポートフォリオ的にも補完関係にあるため組み合わせとしては良好なものと考えられます。ただ、発表された組織改編や人事を見る限り、インターシルを経営の中心に深く食い込ませる施策となっており、それは「後戻りができない」と表現できるレベルです。
2017年4月に行われたプライベート展の基調講演では、産業機器むけ“組み込みAI”をうたう「e-AI」や車載事業への積極的な関与と同様、旧インターシルとの融合をアピールするヒトコマがありました。インターシルの買収が経営へ以下に大きな意味を持つか、代表取締役兼CEOの呉文精氏を含む経営陣が熟知している査証といえましょう。
EtherCATが注目される理由
第3位はトレンドキーワードを分かりやすく解説する連載の第2弾「トヨタが全面採用を決めた『EtherCAT』とは何か」でした。製造業大手のトヨタが全面採用を決めたことで話題となったEtherCATですが、「EtherCATとは何か」「なぜトヨタが採用したのか」について技術的な側面を中心に解説しています。
EtherCATはファクトリーオートメーション(FA)領域での利用を念頭に開発されたイーサネットベースのフィールドバスですが、多数あるFA向けフィールドバスのなかでなぜEtherCATが注目されているのでしょうか。それには規格(技術)的な優位性もさることながら、インダストリー4.0やIIoTといった言葉で表現される「製造業のデジタル化」が大きな要因となっています。詳細についてはぜひ、「トヨタが全面採用を決めた『EtherCAT』とは何か」をご覧ください。
東芝の行方は
4位と6位には東芝に関する記事がランクインしました。原発事業の特別損失に端を発した東芝の債務超過問題はフラッシュメモリの分社化という手段によって回避される見込みでしたが、決算発表を2度延期し、3度目の発表は監査法人の監査を待たずに公表されるという異常事態となっています。
フラッシュメモリ事業への入札には複数社が名乗りを上げていると伝えられていますが、共同でメモリ事業を興したサンディスクを買収したウエスタンデジタルからは合弁契約に違反すると独占交渉権を要求されるなど、事業売却の行方も不透明です。
2017年3月末までの債務超過回避を表明できなかったため、東証2部への指定替えが確実視されていますが、事業売却が思うように進まず債務超過の状態が続けば上場廃止の可能性もあります(2018年3月末まで債務超過であれば上場廃止)。
東芝の現経営陣は原発を除くエネルギー事業や社会インフラ事業で経営を立て直すとしていますが、これらは現状、大きな伸びを見込める事業ではありません。債務超過を解消して企業としての体裁を保ったところで、「東芝は何の会社になるのか」という問への明確な姿勢は見えぬままです。東芝はどこへ向かうのでしょうか。
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