IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト(5)
ソフトウェアテストの手法と施策(後編)「テストの施策」を反省する(6/7 ページ)
テスター要員配置の妙
要員配置は重要な施策になる。テストの原則5「殺虫剤のパラドックス」からも、テスターは時々、見直す必要がある。同じ人が同じようにテストをしていると、プログラマーがそれを覚えてしまって、そのテスターが作りそうなテストだけは通るようにプログラムを作ってしまう。テスターの定期的入れ替えという施策が必要になる。
別の重要な施策の問題がある。「テストはスキルが高く経験が豊富で、勘のするどい人が担当すべき」というテストの鉄則があるが、時には経験の浅い人(特に新人)が担当させられる。これは最初に書いたように明らかに間違った施策である。
また「優れたプログラマーは優れたテスターである」という伝説がある。この伝説が真実である場合もあるが、多くは間違っている。プログラマーとテスターは別の才能(異能)だと筆者は考えている。
ここまで挙げた要員配置の問題としては、テスターの入れ替え、新人担当、異能問題があった。これらを解決する銀の弾丸はない。
しかし最初の入れ替え問題は定期的にローテーションするという決定だけで解決できる。ローテをしたときに一時的にテストコストは多く掛かるが殺虫剤のパラドックスを防ぐためには仕方がない。2番目の問題はテスト技術者の地位向上である。テストにスキルの高い人を割り当て、報酬と名誉も与えて、地位と身分を向上させ、あこがれの職種にすることである。
3番目の問題は「身分が高いハッカーはテストを嫌い、ハッカーが嫌っているテストは身分の低いテスターが実施させられる」という図式で起こる。もちろんこれは間違いで、真のハッカーはテストの重要さを認識し、それを行うスキルが自分になければ、スキルのある人を尊ぶ。会社施策としては一般的なハッカーにテストをさせてはいけない。きっと爆発する。それよりもテスト技術という他に変えがたい異能を持っている人を探し出すことが大事である。
この要員配置には他にもいろいろな問題がある。例えば、デスマ状態になったときのテスト技術者の配置はどうするのか、派生開発のときのテスト技術者の配置はどうするのか、IoTやAIなどの新時代の開発のときの配置はどうすればいいのかなど、問題は山積している。結局、テストとは人間がするものであり、要員配置こそが施策の一番の妙になる。
とあるテスト現場より(4)
A:「先輩、私はテストに目覚めました。自分はテスト技術者で生きていきます!」
B:「そこは突っ込むところ?ボケるテスト?」
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IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト
言うまでもなくソフトウェアテストは重要だが、IoTやAIなどの新しい概念によってソフトウェア自体の在り方が変わりつつある中、旧来からのテストを踏襲するだけでは成果は得られない。新時代のソフトウェアテストについて、考察する。
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