3次元マシンビジョン技術保有の2社を買収、革新的3次元製品の市場投入を加速:コグネックス
米コグネックスコーポレーションは、3次元ビジョン部門の強化を目的に、3次元マシンビジョン技術に強みを持つ2社の買収を発表した。
米コグネックスコーポレーションは2016年10月31日(米国時間)、3次元ビジョン部門の強化を目的に、3次元マシンビジョン技術に強みを持つ2社、ドイツのEnShapeとスペインのAQSenseを買収したことを発表した。
◎編集部イチ押し関連記事:
» 人間による官能検査から3Dスマートセンサーによる非接触検査へ
» 国内製造業のガラパゴス化を解消へと導くリンクス――アジア市場への進出も
» 量産ラインで本格稼働する「3Dマシンビジョン」、その仕組みと導入メリット
同社は、3次元ビジョンセンサーおよびソフトウェアを手掛けるEnShapeを同年10月27日に買収。EnShapeの3次元センサーには、高解像度で高速な画像取り込みを実現するエリアスキャンテクノロジーが使用されており、レーザラインスキャナーで用いられる搬送機構が不要となる。EnShapeの高度なスキルを備えた3次元ビジョンエンジニアのチームが、独イェーナを拠点とする新しいコグネックスエンジニアリングセンターに加わる予定だという。
また、同社は同年8月30日の段階で、3次元画像処理ソフトウェアを手掛けるAQSenseの買収を完了している。AQSenseは、フィールドテスト済み3次元ビジョンツールのライブラリと、3次元ビジョンアプリケーションのセットアップを容易にする設定ソフトウェアパッケージの開発・販売を手掛けるソフトウェアメーカーである。AQSenseのソフトウェアエンジニアらは既に、コグネックスコーポレーションの3次元エンジニアリングチームに加わっているという。
3次元ビジョン部門の強化を目的とした企業買収について、コグネックスコーポレーションの画像処理製品(Vision Products)部門のバイスプレジデントであるJoerg Kuechen氏は次のように述べている。「自動車、家電、物流などの業界で3次元ビジョンの需要が拡大している。今回発表した2社の買収によって、特に経験豊富な2つのエンジニアリングチームが新たに加わり、革新的な新しい3次元製品の市場投入が加速すると確信している」。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 画像処理システムIn-Sightファミリーの新モデルは超小型でPoEを装備
コグネックスは、スタンドアロン型の画像処理システムIn-Sightファミリの新型モデル「In-Sight Micro 8000」シリーズを発表した。 - マウス操作で産業用検査装置向け画像処理アプリを構築できる統合型開発環境
キヤノンITソリューションズは、統合型の画像処理アプリケーション開発環境「RobustFinder Suite」の販売を2016年6月24日から開始する。 - 産業用高性能カメラのラインアップを拡充し、IoT関連ソリューションを強化
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Teledyne DALSAの産業用高性能カメラの取り扱いを開始。データの取り込みから解析までを含めたシステム連携によるIoTソリューションの提供を行うと発表した。