エッジコンピューティング支援機能を搭載するC言語コントローラー20機種:三菱電機
三菱電機は、エッジコンピューティングの支援機能として、「データ自動収集」「SECS/GEM通信」ソフトウェアを搭載したC言語コントローラー計20機種を発売した。
三菱電機は2016年9月、エッジコンピューティングの支援機能として、「データ自動収集」「SECS/GEM通信」ソフトウェアを搭載したC言語コントローラー計20機種を発売した。データ自動収集ソフトウェア搭載品は8機種、SECS/GEM通信ソフトウェア搭載品は12機種で、価格はいずれもオープン。同社では、年間でそれぞれ400台と600台の販売を見込む。
◎編集部イチ押し関連記事:
» FA機器のAI/IoT化計画――2020年までに完了目指す
» 制御と情報処理プログラムを同時利用できるハイブリッド型産業用コントローラー
» インダストリー4.0を加速させるポケットサイズのPLC開発キット
» PLCを統合した「業界初」の産業用コントローラー
» アナログ入力標準装備の小型PLC、最小幅70mm
データ自動収集ソフトウェアは、各種製造データをC言語コントローラー上で自動収集し、1次処理を実施する。さらに、各種データをリアルタイムで分析することで、設備異常や製品不良の予兆を早い段階で検出できるという。蓄積したビッグデータを解析し、規則性や傾向を調べるデータマイニングシステムも搭載した。
また、SECS/GEM通信ソフトウェアは、プログラムを作成せずに、上位サーバとSECS/GEM通信が実行できる。生産現場とITシステム間にゲートウェイPCを必要としないため、保守運用コストの削減につながるという。
エッジコンピューティングとは、生産現場で収集・1次処理したデータをITシステムと連携させる仕組みに加え、現場側でも収集データを分析・自動診断し、異常などを検出するもの。同社では、FA-IT統合ソリューション「e-F@ctory」において、エッジコンピューティングによる製造データのリアルタイム分析を進め、生産性向上を支援している。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 小規模アプリ制御から大規模アプリの分散制御まで、幅広い用途に対応した小型PLC
アールエスコンポーネンツは、同社のプライベートブランド「RS Pro」の新製品として安価な小型PLC一式を発売した。 - IEC 61131-3準拠のソフトウェアPLCを採用した新世代産業用コントローラー
コンテックは、同社のM2M/IoTソリューションブランド「CONPROSYS」から、新世代産業用コントローラー「PAC」シリーズを発表した。 - 画像処理用LED照明の調光・点灯の外部制御が可能なコントローラー
オプテックス・エフエーは、イーサネット通信により、画像処理用LED照明の調光・点灯の外部制御が可能なコントローラー「FASTUS OPPD-30E」の販売開始を発表した。 - 遠隔監視システムの構築に最適なPLC、装置の小型化とコスト削減にも効果
IDECは、豊富なインタフェースを搭載し、高機能な制御が可能なプログラマブルロジックコントローラー(PLC)「FC6A形」のグローバル販売を開始すると発表した。