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危険なのはUSBメモリではなく「見知らぬUSBデバイス」だ:宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(28)
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策。しかし、堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学をお届け! 今回は、米朝首脳会談に参加したあるジャーナリストの何気ない投稿から、製造業におけるセキュリティの在り方について考えてみました。
米朝首脳会談で配られたプレスキットに……
2018年6月12日、シンガポールで米朝首脳会談が開催されました。歴史的なイベントで、世界中からジャーナリストが集まりました。その中でちょっと興味深いお話がありましたので、今回はそれを取り上げてみようと思います。実はこの話、製造業の皆さんも無関係ではないのです――。
その話の発端となったのは、あるジャーナリストの何気ない投稿です。
翻訳すると、以下のような感じでしょうか。
これは便利。#KimTrumpSummitのプレスキットには、ミニUSBファンが入っています。記事を書いている間、これをPCにつなぐと涼しく、便利です。シンガポールの気温は、33℃ほどありとても暑い。しかし、ドバイよりはまし。
中東を中心に活動するHarald Doornbosさんのこの投稿に、どのような「問題」が潜んでいるのでしょうか。皆さんもぜひ考えてみてください。
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「USBメモリ」じゃないのに危ないの?
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