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予知保全と自動運転開発に対応した、モデルベース開発環境の最新版MATLAB/Simulink 2018a

The MathWorksがモデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新版、「Release 2018a」を提供開始した。予知保全アルゴリズムの設計ツールや、自動車を仮想3次元環境でモデル化するツールが含まれ、94製品へのアップデートも行われている。

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 The MathWorksがモデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新版、「Release 2018a」を提供開始した。予知保全アルゴリズムの設計とテストを行うツールボックス「Predictive Maintenance Toolbox」や自動車を仮想3次元環境でモデル化してシミュレーションするためのブロックセット「Vehicle Dynamics Blockset」などが追加された他、94製品へのアップデートおよびバグ修正が行われている。


 MATLABではライブ機能や文書オーサリング、デバッグ、ライブエディタの操作UIが改良され、アプリケーション(UI)などソフトウェア開発者向けの関数アシスタントにも変更が加えられた。開発者の増えているディープラーニングについても、TensorFlow-Kerasで設計されたディープラーニング層およびネットワークのサポートや複数GPUを利用した有向非循環グラフ学習の高速化なども行われている。

 Simulinkについては、モデル内の既存のブロックへ接続する推奨ブロックのリストを予測表示するようになった他、ライブ エディタ上でシミュレーションデータインスペクターの表示波形を追加、表示および編集することも可能となった。また、シミュレーションの実行時間を変更する「シミュレーション ペーシング」も用意されている。

 自動車開発向けにも多くの機能が実装されている。制御およびセンサーフュージョンアルゴリズムをテストするためのシナリオ生成ツールボックス「Automated Driving System Toolbox」や、車間制御/車線逸脱アルゴリズム設計ツールボックス「Model Predictive Control Toolbox」といったADAS向けから、MATLAB/SimulinkとECUの通信を行うためのモジュールはCAN FDにも対応するなどの改良が施されている。

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