不二越、高速・高精度動作が可能な小型ロボットの新ラインアップ「MZ12」:MZシリーズ
不二越は、小型ロボット「MZ」シリーズの新ラインアップ「MZ12」の販売開始を発表した。
不二越は2018年1月24日、小型ロボット「MZ」シリーズの新ラインアップ「MZ12」の販売開始を発表した。価格はオープンで、2018年度に3000台/年の販売を目指す。
◎編集部イチ押し関連記事:
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
» 腐ったミカンもつぶさずにつかめる「リアルハプティクス技術」搭載双腕ロボット
» 2017年の世界ロボティクス関連市場は日本を除くアジア太平洋地域が最大市場に
2013年に販売を開始したMZシリーズは高速、軽量、コンパクト、可動範囲の広さが特徴のロングアーム型ロボットだ。新ラインアップMZ12の可搬重量は12kg。軽量化と高剛性を両立した設計により、高速・高精度動作を可能にした。
MZ12は要素部品と駆動機構の最適化により作業領域が広くなり、手首トルクが大型ワークやハンドにも対応するため、幅広い用途に適用できる。手首、本体ともにフルカバー化することで防塵防滴と防錆対応を標準装備。小型部品の組み立て、搬送だけでなく、バリとりや加工機へのローディングなどにも対応する。また、各種アプリケーションに必要な配線、配管を標準装備しており、ユーザーの利便性向上と、周辺装置との干渉リスクの低減に寄与する。
日本では少子高齢化が原因による労働人口の減少により、電機、電子、EMSをはじめ食品、医療品などの生産現場で人による手作業をロボットに置き換える動きが強まっている。同社はMZ12の市場投入により、FA化ニーズが高まる幅広い産業分野でのマーケットシェアの拡大を進めていくとしている。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
オムロンは、「システムコントロールフェア(SCF)2017」(会期:2017年11月29日〜12月1日)の出展社セミナーにおいて、「オムロンが考えるロボット活用によるモノづくり革新」と題し、ここ数年間注力してきたロボット事業をメインに、同社の独自性やロボット活用の進化について語った。 - 吉野家の食器洗浄を支援する協働ロボット、自動仕分けで78%の工数削減を目指す
ライフロボティクスは、同社の多関節型協働ロボット「CORO(コロ)」が吉野家の店舗における食器洗浄工程に導入されたことを発表。食器洗浄作業にかかる工数を約78%削減することを目指す。 - KEENがABB製ロボットアームを採用した「世界最小級」の靴工場を限定オープン
キーン・ジャパンは、2本のロボットアームでオープンエアスニーカー「UNEEK」を製造する「The World’s Smallest Shoe Factory of KEEN(世界最小級のシューズ工場)」を期間限定で開業すると発表した。 - デンソーウェーブ、重さ4キロの協働ロボット「COBOTTA」
デンソーウェーブは同社初の協働ロボット「COBOTTA」の受注を、2017年11月29日より開始する。出荷開始は2018年2月の見込み。 - 産業用ロボット「MOTOMAN」に29機種の新製品
安川電機の産業用ロボット「MOTOMAN」シリーズに29機種の新製品が追加された。いずれもコントローラー「YRC1000」に対応し、さまざまな現場の生産性向上に貢献する。