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組み込みプロセッサにも影響大「Spectre」「Meltdown」の背景を探る現代的なCPUの脆弱性(3/4 ページ)

「Spectre」「Meltdown」と呼ばれる脆弱性は、IntelやAMDだけではなく、Arm製品にも影響することから組み込みにも大きな問題である。しかし、A75は影響を受けるがA72は受けにくく、A73は影響しないなど、対処には内部実装についての理解も必要である。ここではMeltdownを中心に詳細を解説する。

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 このMeltdown(Variant3)の仕組み、実は幾つかの前提が整っていないとうまく動かない。1つはCPUパイプラインがスーパースカラー/アウトオブオーダー実行を実装していなければいけないことだ。

 そもそもインオーダーの場合、4行目で保護違反を検知する前に5行目以下の処理が終わる、という事が起き得ない(それが起きたらアウトオブオーダー実行である)し、シングルイシューのパイプラインだと保護違反の検知前に7行目まで実行するのは(処理性能的に)恐らく無理である。

なぜA75は影響を受けて、A72は受けないのか

 ではスーパースカラー/アウトオブオーダー実行が実装されているCPUなら何でもこれが起こり得るのか? というとそうでもない。

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