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ヤマハ発動機、CPU処理能力が従来比3倍向上したホストコントローラーユニット:ヤマハ発動機 YHX-HCU-HP
ヤマハ発動機は、FA統合コントローラー「YHX」シリーズの新製品としてホストコントローラーユニット「YHX-HCU-HP」を発表。ロボットや周辺機器の高機能化を見込み、CPU処理能力を従来機比約3倍に向上させた。
ヤマハ発動機は2017年11月、FA統合コントローラー「YHX」シリーズの新製品として、ホストコントローラーユニット「YHX-HCU-HP」を発表した。発売は2018年2月1日の予定で、価格はオープン。発売から1年間で、1万2000台の販売を目指す。
YHXシリーズは、ロボット制御、搬送系制御、周辺I/O制御、機器間の通信など、自動化生産ラインのあらゆる要素を統合したコントローラーだ。ロボット統合制御システム「Advanced Robotics Automation Platform」において、1台で全てのロボットと周辺機器を包括的に集中・協調・同期制御ができる。
YHX-HCU-HPは、今後のロボットや周辺機器の高機能化を見込み、従来機「YHX-HCU」に比べてCPU処理能力が約3倍に向上。プログラム作成の効率と処理能力を高め、より大規模かつ複雑な装置を1つのユニットで構築できる。
従来機同様、国際規格IEC 61131-3に準拠したリアルタイムモーションPLC(リレー回路を原型とした制御装置)を内蔵し、最大255個のモーターを含む、64台のロボットの制御ができる。メモリは従来機の4GBから8GBに増強。本体サイズは150×61.6×125mmで、重量は約1.1kgとなっている。
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