80%以上のテストケースでLTE Cat-M1のGCF認証を取得:アンリツ ME7873LA
アンリツは、同社のLTE-Advanced RFコンフォーマンステストシステム「ME7873LA」において、LTE Cat-M1(以下、Cat-M1)規格の80%以上のテストケースでGCF認証を取得した。これを受けてGCFは、Cat-M1端末の認証を開始した。
アンリツは2017年8月、同社のLTE-Advanced RFコンフォーマンステストシステム「ME7873LA」において、業界で初めてLTE Cat-M1(以下、Cat-M1)規格の80%以上のテストケースでGCF(Global Certification Forum)認証を取得したと発表した。これを受けてGCFは、Cat-M1端末の認証を開始した。
Cat-M1は、IoT(モノのインターネット)向けのLTE規格。現在、北米の通信会社が導入しているが、日本や欧州などの通信会社でも2017年中にサービスの開始を予定している。GCFでは、世界各国で開発、製造されるCat-M1端末の相互接続性を確保するため、Cat-M1端末の認証を実施して規格適合性を保証している。さらに、端末認証を開始する条件として、コンフォーマンステストケースで80%以上のGCF認証を取得することを提示している。
アンリツでは、2017年4月に約50%のRFコンフォーマンステストケースでGCF認証を取得。さらに同年7月のGCF会議において、新たに開発したRFコンフォーマンステストケースが認証を取得し、日本、欧州、北米で使用される周波数に対応したCat-M1端末に対して80%以上のGCF認証テストケースの提供が可能になった。
このRFコンフォーマンステストケースをME7873LAに搭載することで、Cat-M1機器のRF送受信特性や性能が3GPP規格に適合しているかを検証可能になる。これにより通信事業者や端末メーカーは、Cat-M1機器の迅速な認証取得ができるとしている。
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