ニュース
地震による構造物の被害をIoTで監視するネットワーク対応センサー:オムロン ソーシアルソリューションズ 3軸加速度計
オムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は、地震などによる建物や橋梁の被害をIoT技術で監視するネットワーク対応センサー「3軸加速度計」を発表した。
オムロン ソーシアルソリューションズ(以下、OSS)は2017年3月3日、地震などの自然災害による建物や橋梁の被害をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術で監視するネットワーク対応センサー「3軸加速度計」の販売を、同年3月6日から開始すると発表した。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を控える今、1955年以降の高度経済成長期に一斉に建設された建物や橋梁の老朽化が社会問題となっている。これら構造物の健全性を維持していくためには、自然災害などによる被害の適切な把握、そしてメンテナンスが必要不可欠である。特に、地震大国である日本においては、地震による影響を把握し、対策するための仕組み作りが急務となっている。
しかし、これまで地震による構造物の振動を計測するには、高価な加速度計を組み合わせたシステムの構築が必要であったため、複数箇所への設置が難しく、適切な補強や整備すべき問題箇所の特定はほとんど進んでいない状況だという。
従来よりも安価にシステム構築が可能! 複数箇所への取り付けも容易
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 外部電源なしで農場土壌データを収集蓄積、イノテックら3社で
イノテックら3社が農場における土壌データ収集を、外部電源なしで行う実証実験を実施した。外部電源などの設置が必要ないために設置負担が軽く、農業のICT化を促進する取り組みとなる。 - 安全管理と省エネを実現するトンネル工事向けIoTシステムに採用
日本ナショナルインスツルメンツ(NI)は、錢高組がトンネル工事に試験導入した安全性・省エネ対策向けIoTシステムに、「CompactRIO」が採用されたと発表した。 - 大地震の発生など、リスクを想定した経営を行っている企業はどれくらいあるか?
地震などに代表される大規模災害が発生した際、あなたの企業は損害を最小限にとどめ、事業の継続および早期復旧が行える備えがあるだろうか? 内閣府が2016年3月に公表した「平成27年度 企業の事業継続及び防災に関する実態調査」からBCP(事業継続計画)策定の現状を見ていこう。 - 熊本地震で影響を受けた各社工場一部再開へ/インテル大規模人員削減計画
過去1カ月間のエレクトロニクス関連企業の動向をピックアップしてお届け! 2016年4月は、熊本地震の影響を受けた製造業各社の生産再開見込みに関する速報や、国内外の大手企業による人員整理の話題に注目が集まりました。