IoT導入の課題といえば「どこから始めたらよいか分からない」「投資対効果(ROI)が見えない」「どうやってデータ活用したらよいか分からない」「セキュリティは本当に大丈夫か」といったものが挙げられます。また、トップダウンで言われるがままに始めたものの、うまく立ち上げることができずにIoTプロジェクトが途中で頓挫してしまうこともよくあります。
言うまでもありませんが、IoT活用の肝は、無数に収集されたデータを分析・解析して、“次につなげる”ことにあります。製造業の場合、生産設備の稼働状況の監視による予兆保全や生産性向上、製品設計・開発プロセスへのフィードバックによる改善、そして製品単体での販売ではなくサービスを付加した製品販売/新たなビジネスモデルの創出などが、IoT導入の利点として挙げられるでしょう。
本格的なIoT導入に成功している企業の“やり方”とは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2021年国内IoT市場は11兆円規模へ、東京五輪や技術・コスト障壁の低下が後押し
IDC Japanは、国内IoT(Internet of Things)市場における用途別/産業分野別予測を発表。2016〜2021年までの年間平均成長率(CAGR)は17.0%で、2021年には11兆237億円に達する見込みだという。 - 信号灯から製造設備の稼働状況を取得する“簡単IoT”ソリューション
東洋ビジネスエンジニアリングは「第1回 スマート工場 EXPO」において、信号灯に専用機器を取り付けるだけで簡単に製造設備の稼働状況を見える化できる、製造現場向け“簡単”IoTソリューションの展示デモを行った。 - IoTで現場作業者のリスクを回避! 安全労務管理を支援するソリューション
富士通は、同社「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc」で展開する「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE」を活用した「ユビキタスウェア 安全管理支援ソリューション」の機能強化を発表した。 - IoTシステムの構築は「計測」なくして語れない! 〜オンライン状態監視システムの構築事例から学ぶ〜
「IoTという言葉ばかりが先行し、実際に何をすべきか分からない」「収集したデータをどのように活用してよいのか分からず困っている」など。IoT導入の必要性に迫られながらもこうした課題を抱えている企業は多い。その解決策のヒントとして、「NIDays 2016」のセッションプログラムに登壇したイー・アイ・ソルによる講演、「IoT化のための導入ステップを基礎から学ぶ! オンライン状態監視システムの導入課題と解決事例」の模様を紹介しよう。 - PC工場をIoT技術で見える化――不具合原因特定の効率化や輸送コスト削減に貢献
富士通とインテルは2015年5月に合意したIoT(モノのインターネット)分野での協業に基づき、ノートPCの製造を手掛ける島根富士通で実証実験を行い、その成果を発表した。