CC-Link IEフィールドネットワークBasic対応のレーザー変位センサー:三菱電機 MELSENSOR
三菱電機は、FAセンサーの製品ブランド「MELSENSOR」の新製品として、レーザー変位センサーのセンサーヘッド46機種とコントローラー4機種を発表した。
三菱電機は2016年12月、FAセンサーの製品ブランド「MELSENSOR(メルセンサー)」の新製品として、レーザー変位センサーのセンサーヘッド46機種とコントローラー4機種を発表した。2017年1月16日に発売予定で、価格はオープン。同社の産業用オープンフィールドネットワーク「CC-Link IEフィールドネットワークBasic」に対応し、生産現場の計測データをシームレスに収集・管理できる。
◎編集部イチ押し関連記事:
» IIoTが実現する製造業の未来とそのメリット
» ガラパゴス化しつつある日本の製造業、つながらない設備機器
» ガラパゴス化しつつある日本の製造業、取り残されるプログラミング言語
» パラダイムシフトの時が来た! IIoT時代の生産設備の保守・管理は劇的に変化する
» トヨタが全面採用を決めた「EtherCAT」とは何か
測定対象物の微小移動量をレーザーで計測するレーザー変位センサーは、主に自動車部品や電機・電子部品の製造で使われている。今回発売された新製品は、CC-Link IEフィールドネットワークBasicのインタフェース機能を搭載し、同社製のシーケンサーによる計測データのシームレスな集約・管理に対応している。
また、CC-Link IEフィールドネットワークBasic通信機能を内蔵したシーケンサーCPUとレーザー変位センサーを1本のケーブルで接続でき、配線を簡略化する。さらに、センサー設定やメンテナンスを簡易化する同社の「iQ Sensor Solution」により、汎用Ethernet通信でも各種データのモニタリングやセンサー設定を可能にした。
新製品のセンサーヘッドとコントローラーを組み合わせれば、測定対象物の特性に応じた測定に対応できる。センサーヘッドのサンプリング周期は10μs〜2msで、高速化により高精度な測定を実現するという。
同社では、FA技術とIT技術を活用し、開発・生産・保守にわたるトータルコストを削減する「e-F@ctory」の導入を進めている。同社は、CC-Link IEフィールドネットワークBasicに対応する製品を拡張することで、e-F@ctoryの導入を促進し、モノづくりのIT化を図るとしている。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ガラパゴス化しつつある日本の製造業、つながらない設備機器
本連載では、日本のみならず世界的に盛り上がりを見せるIIoTの技術で製造業はどう変化していくのか、日本の製造業がその変化に追従していくためのボトルネックとなる国内製造業のガラパゴス化について解説する。 - IIoTが実現する製造業の未来とそのメリット
IoT、インダストリー4.0がこれほどまでに盛り上がり続けるのは、その将来像への賛同だけではなく「現時点で材料となる技術はそろっていて、決して夢物語ではない」と多くの人が感じているためである。日本のモノづくりは改善を重ねることで着実に世界をリードしてきたが、第4次産業革命で求められる非線形なモノづくりの進化をリードしていくためには、「製造現場のガラパゴス化」を解消することが急務だ。本連載では、日本のみならず世界的に盛り上がりを見せるIIoTの技術で製造業はどう変化していくのか、日本の製造業がその変化に追従していくためのボトルネックとなる国内製造業のガラパゴス化について解説する。 - 「工作機械」と「通信機器」大手が協業、製造業のIoT化推進を目指す
ヤマザキマザックとシスコシステムズは、製造業のIoT化推進に向けて戦略的協業を発表した。工場内の設備機器を安全にネットワーク接続するための製品や、ビッグデータ解析/生産性向上のためのクラウドサービスなどの開発を進める。 - デュアルプロテクション機能を搭載したセーフティーレーザースキャナー
IDECは1台で検出距離5m、検出角度270度のエリアをカバーできるセーフティーレーザースキャナー「SE2L形」を発売。