検索
連載

ユーザーが意識しないIoTセキュリティを実現する組み込み開発視点で見る「IoTの影」(5)(1/4 ページ)

開発側はとにかく、利用者側は「IoTのセキュリティ」をどれだけ気にしているのだろうか。開発側は楽観視することなくIoTセキュリティの全体像を把握し、セキュリティに注意を払わねばならない。

Share
Tweet
LINE
Hatena

利用者はセキュリティを気にしていない

 IoTシステムの開発者がセキュリティを気にしないというのは論外として、利用者はどうだろうか。

 恐らくこの記事を読んでいる人は組み込みシステム、あるいは今ではIoTと名付けられてしまったネットワーク接続型デバイスやシステムの開発に携わっていると思う。しかし、開発に携わっておらず、利用者としてネットワーク家電やスマートフォン、ネットワークカメラなどを使っている人たちは、どれだけ自分の使っているデバイスのセキュリティを気にしているのだろうか。

 カスペルスキーが2015年に発表したレポート(Consumer Security Risks Survey From Scared to Aware:Digital Lives in 2015)がある。

「Consumer Security Risks Survey From Scared to Aware:Digital Lives in 2015」より
Kasperskyのレポート「Consumer Security Risks Survey From Scared to Aware:Digital Lives in 2015」より

おすすめ関連記事

IoTセキュリティ

» IoT時代のセキュリティ実装、製造側は何を指針とすべきか 

» ガラパゴス化しつつある日本の製造業、つながらない設備機器 

» 「IoT」のためだけではない、セキュアなプラットフォーム 

» IoTは「IT」と「組み込み」だけではない

» 世に送り出したIoT機器を“加害者”にしないために、絶対やるべきこと

IoT関連情報をまとめてチェック:

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)にまつわる業界・企業動向、技術トレンド、IoT活用ソリューション、IoT構築支援サービスなどの情報をまとめてお届けします(特集ページはこちら)。


 ネットワークにつながるデバイスの防御について、驚くべきことに10%以上のユーザーが「デバイスを守るつもりはない」「分からない」と答えている。さらに、27%はオンラインアカウントが、19%は金融情報が盗まれた経験があると答えている

「自らの対策」を求めることは難しい

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る