ニュース
IoT活用でTOTOの衛生陶器の生産効率向上を支援:富士通/富士通システムズ・イースト
富士通は、富士通システムズ・イーストと共に、TOTOのベトナム拠点TOTOベトナムの工場で生産する衛生陶器の生産効率を向上させるため、原材料の調合から検査まで、全工程の生産状況や品質情報を可視化するシステムを開発した。
富士通は2016年7月、富士通システムズ・イーストと共に、TOTOのベトナム拠点TOTOベトナムの工場で生産する衛生陶器の生産効率を向上させるため、原材料の調合から検査まで、全工程の生産状況や品質情報を可視化するシステムを開発したと発表した。
同システムは、仕掛品や各種設備に貼られたICタグやバーコードを通じて、原材料の調合から検査に至るまでの全工程の品質や進捗情報、原料調合時の温湿度や釉薬の種類など、さまざまな情報を収集し、個々の製品トレーサビリティをリアルタイムで把握可能にするもの。製品出荷後も製造時の情報が把握できるため、問い合わせにも迅速に対応することができる。
衛生陶器は、ミリ単位でのゆがみや傷も許容されないよう綿密に設計されており、多面的に細部に渡り厳しい検査が行われている。この検査結果を詳細に記録できるように、水洗便器の前後左右上下の6方向の図面をダブレットに表示させて、不具合の位置や状態を速やかに登録、確認できるようにした。これらのデータを蓄積し活用することで、不具合が発生しやすい部位や原因が客観的に把握でき、製造プロセスの改善につなげることができる。
TOTOベトナムでは、本システム導入により、熟練工の作業手順や検査結果、指摘内容などこれまで共有されていなかった情報の共有が可能になり、作業者同士の意見交換やコミュニケーションが活発になっているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 検査情報と設備の稼働情報を一元管理する次世代品質管理システム
オムロンは、プリント基板の実装ラインにおいて、検査情報と設備の稼働情報を一元管理する次世代品質管理システム「Q-upAuto」を開発した。 - “カイゼン”を支援するIoTソリューションにクラウド型BIダッシュボードを提供
ウイングアーク1stは、萩原電気のIoTソリューションに同社クラウド型BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」を提供することを発表した。 - 産業用機器向け設備資産管理ソリューション
GEデジタルは、アセット・パフォーマンス・マネジメント(設備資産管理)ソリューションを発表した。 - タブレット活用でサービスエンジニアの負荷を軽減
インフォテリアは、日立ハイテクフィールディングが同社のモバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」を採用したと発表した。