ニュース
検査情報と設備の稼働情報を一元管理する次世代品質管理システム:オムロン Q-upAuto
オムロンは、プリント基板の実装ラインにおいて、検査情報と設備の稼働情報を一元管理する次世代品質管理システム「Q-upAuto」を開発した。
オムロンは2016年5月、プリント基板の実装ラインにおいて、検査情報と設備の稼働情報を一元管理する次世代品質管理システム「Q-upAuto」を開発したと発表した。同年12月に発売する計画だ。
Q-upAutoは、現行の品質管理システム「Q-upNavi」シリーズが備える不良分析の仕組みをさらに発展させた。最終工程に設置する外観検査装置「VT-S730」から得られる定量的な検査結果と設備の稼働情報をひも付けることで、印刷/実装/リフローなどの工程で発生する不良発生プロセスが、複合的な要因であっても特定可能になる。さらに、最終品質となる検査結果を踏まえ、良品を作る上で最適な設定条件(パラメータ)を設備ごとに抽出する機能も追加した。
具体的な活用例としては、実装機が原因で起きた不良を検出した際には、即座に通知してくれる。一覧表示される不良部品と実装情報を参照することで、調査対象部位をピンポイントで突き止められるようになる。
また、部品の搭載ずれ量のばらつきが大きくなった際など、実装機と関連する品質低下を検出した際にも通知が入る。不良の未然防止につながる上、実装機部材のメンテナンス時期の把握にも役立つという。
他に、実装機の作業情報を収集して作業前後の品質を比較し、その結果を自動保存する機能も備えた。実施した作業が品質に与えた影響を確認でき、実装機に加えた変更や実施した作業の適切さを容易に検証・説明できるようになるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- タブレット活用でサービスエンジニアの負荷を軽減
インフォテリアは、日立ハイテクフィールディングが同社のモバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」を採用したと発表した。 - 既存の製造設備の電力値データを管理する保全ソリューション
デジタルはプログラマブル表示器とダイレクトに接続し、既設機器の電力値データを管理する電力計「PM3250」を発売した。 - iPadとBIツールを連携し、生産現場でのリアルタイムモニタリングを実現
ウイングアーク1stは、富士ゼロックスマニュファクチュアリングが、同社のBIダッシュボード「MotionBoard」を導入したと発表した。 - 遠隔監視システムに必要な構成要素をワンパッケージに
NECプラットフォームズは、遠隔監視に必要とされるCPU、デジタル・アナログインタフェース、通信機能、ブラウザ、ソフトウェアをワンパッケージ化し、小規模施設でも簡単かつ低コストで導入できる「コルソス」シリーズの新モデルを発売した。