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最新Qi規格ミディアムパワー準拠のレファレンスボードをネット販売:ローム BD57020MWV-EVK-001
ロームは、WPC(Wireless Power Consortium) Qi規格ミディアムパワー準拠のレファレンスボードを発表した。
ロームは2016年3月、WPC(Wireless Power Consortium)Qi規格ミディアムパワー準拠のレファレンスボードを発表し、インターネット販売を始めた。Qi認証も取得済みで、スマートフォンやタブレットPCなど、モバイル機器のワイヤレス給電システム用途に向ける。
新製品は、最大出力電力が15Wの送電側レファレンスボード「BD57020MWV-EVK-001」と、同10Wの受電側レファレンスボード「BD57015GWL-EVK-001」の2種類である。従来のワイヤレス給電規格では出力電力が5W以下であった。これに対して新規格では、最大3倍の電力を送電することができ、急速充電が可能となる。新製品には、ローム製のワイヤレス給電制御ICやラピスセミコンダクタ製のローパワーマイコンなどが搭載されている。
送電側と受電側のボードを用意しており、これらを活用することで、WPC Qi規格ミディアムパワーに準拠したワイヤレス給電システムを、比較的容易に実現することが可能だという。既にQi認証も取得済みで、Qi認証を取得している他社製品との互換性もある。
新製品は、ネット商社のチップワンストップとザイコストア(コアスタッフ)が2016年3月より販売している。レファレンスボード導入に必要となる回路図やスタートガイドといったドキュメント類はワイヤレス給電特設サイトで公開している。
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