IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト(3)
ソフトウェアテストの手法と施策(前編) テストの分類(3/5 ページ)
ブラックボックステストとは
ブラックボックステストはホワイトボックステストと異なり、プログラムを見ずにテストケースを作っていく。プログラムコードが見られないので、ブラックボックステストの入力は仕様書やマニュアルのドキュメントになる。
このドキュメントは、プログラムに比べると曖昧で抜けがあり、間違いも多い。これがブラックボックステストが困難になる大きな原因の1つで、逆にテストエンジニアの腕の見せ所にもなる。またブラックボックステストでは実装を想像する必要がある(これがときには妄想となり、外してしまうこともあり、バグを見逃すこともある)。
ドキュメントとプログラムの違い、そしてテストへ
重ねて言うが、ドキュメントはプログラムコードと比較して、曖昧で抜け漏れがあり、重複があり、ときには矛盾だらけになっている。表2にドキュメントとプログラムの比較を示す。
プログラムコードはコンパイラなどの言語プロセッサを通して、それをパスしている(少なくともコンパイルエラーは出ていない)ので、表面的には整っている(はずである)。これと比較して、ドキュメントはコンパイルしていないので、コンパイルエラーも一杯あるかもしれない(もしドキュメントコンパイラがあればだが)。
勘違いしてほしくないが「ドキュメントをプログラムのように書け」とは言っていない。もしそのように書くのなら、ドキュメントはプログラムと同じようなコストが必要になり、プログラムと同じくらい読みにくくなる。これならプログラムだけを書く方がマシである。
ドキュメントはプログラムと比較して、抽象的に記述でき、関心事を浮きただせ、詰まらないことを捨てさせ、読む人に短時間で大枠をつかませることができ、分かりやすいものになる。少なくともプログラムコードよりは分かりやすいものになるはずである。
とあるテスト現場より(3)
A:「ドキュメントを書くのはプログラムよりも難しいんでしょうか」
B:「いろいろあるってことだな。簡単にも書けるし、頭を振り絞って書かないといけないこともあるし。」
A:「ドキュメントを詠むのはプログラムよりも感嘆なんでしょうか」
B先輩:「これもいろいろあるってことだな。ところで君の言葉、漢字が間違っているけど」
AI やIoT、ビッグデータの時代になると、ドキュメントはますます複雑怪奇なものとなる。これはAIやIoTなどの正体を明らかにせず、分かりやすくするための比喩も用いず、モデル化もせずに、闇夜の雲のようなまま、ドキュメントを書いているからである。
分かりやすく書こうとすると、どうしても情報を多く捨てる必要があり、自分の知っている全ての情報を網羅することができなくなるからである。このため、本当に分かっている人が書くドキュメント以外は版を重ねるごとに、分厚くなり、難解になっていく。そして誰にも見向きされなくなる。
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IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト
言うまでもなくソフトウェアテストは重要だが、IoTやAIなどの新しい概念によってソフトウェア自体の在り方が変わりつつある中、旧来からのテストを踏襲するだけでは成果は得られない。新時代のソフトウェアテストについて、考察する。
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