製造業のIoTスペシャリストを目指そうSeason2(8)
IoT時代のリスクアセスメントとAI(人工知能)の適用(2/2 ページ)
解答と解説
解答
正解は、
1.FTA(Fault tree analysis)は、構成要素に故障が発生したら、どのような影響があるかをまとめた帰納的な手法である。FMEA(Failure mode and effects analysis)は、好ましくないい事象を木形式で解析し、その事象を引き起こす可能性を検討する演繹(えんえき)的な手法である。
です。
解説
選択肢1.FMEA(Failure mode and effects analysis)は、構成要素に故障が発生したら、どのような影響があるかを纏めた帰納的な手法であり、FTA(Fault tree analysis)は、好ましくない事象を木形式で解析し、その事象を引き起こす可能性を検討する演繹(えんえき)的な手法です。問題は、FMEAとFTAが逆になっています。したがって、誤った内容です。
選択肢2.FMEA(Failure mode and effects analysis)には、設計FMEA(DFMEA:Design FMEA)、機能FMEA(FFMEA:Functional FMEA)、工程FMEA(PFMEA:Process FMEA)などの手法があります。したがって、正しい内容です。設計FMEAは、製品設計段階で実施されるFMEA、機能FMEAはハードウェアおよび、ソフトウェアなどの機能構成に着目して実施するFMEA、工程FMEAは作業および、管理のプロセス要素に着目して行うFMEAであり製造工程に対して実施するのが一般的です。
選択肢3.HAZOP(Hazard and Operability)やSTAMP/STPA(Systems Theoretic Accident Model and Processes / System-Theoretic Process Analysis)では、ガイドワードを利用して問題を抽出します。したがって、正しい内容です。ガイドワードとは、典型的な形容詞や強調詞および、それらの反意語をまとめた語のリストです。
選択肢4.STAMP/STPA(Systems Theoretic Accident Model and Processes/System-Theoretic Process Analysis)では、「コンポーネント」と「相互作用」に着目してハザード要因を分析します。したがって、正しい内容です。STAMP/STPAは、アクシデントは構成要素間の相互の作用から、隠れていたハザードが表面化するという問題点に対応できるMITのNancy Leveson教授が提唱したリスクアセスメント手法です。
今回は、IoTなどのつながる社会における安全性などを保証するためのリスクアセスメントに着目した問題を出題しました。
さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか? また次回、IoT関連の知識およびスキルアップに役立つ問題をお届けしたいと思います。お楽しみに! (次回に続く)
著者紹介:
高安篤史氏(たかやすあつし)
合同会社コンサランス 代表
中小企業診断士、サートプロ IoT技術講師
『知識ゼロからのIoT入門』著者
早稲田大学理工学部工業経営学科(工場計画/生産管理専攻)卒業後、大手電機メーカーで20年以上にわたってストレージ製品などの組み込みソフトウェアの開発に携わり、プロジェクトマネジャー/ファームウェア開発部長を歴任する。自身の経験から「真に現場で活躍できる人材」の育成に大きなこだわりを持ち、その実践的な手法は各方面より高い評価を得ている。IoT(Internet of Things)のビジネスモデル構築に関するコンサルタントとしての実績やハイスキル人材の育成にも定評がある。2012年8月合同会社コンサランスを設立し、代表に就任。
- 中小企業診断士:神奈川県中小企業診断協会所属
- 情報処理技術者(プロジェクトマネジャー、応用情報、セキュリティマネジメント)
- 2011年IPA(独立行政法人情報処理推進機構)SEC journal No.25にて、論文「DFSS(Design for Six Sigma)による組込みソフトウェアの品質改善」発表
- IoT検定制度委員会メンバー(委員会主査)
- 『知識ゼロからのIoT入門』(幻冬舎/2019年4月発売)著者
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製造業のIoTスペシャリストを目指そうSeason2
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