製造業のIoTスペシャリストを目指そう(1)
IoTによる生産管理を進める基本的な考え方(2/2 ページ)
解答と解説
解答
正解は、
4.生産設備の振動をセンサーで把握することで生産設備の予知保全が可能となり、工程の見える化(工程管理)が可能となる。
です。
解説
1 生産設備においては、遠くからでも稼働状況の把握を可能とするため、写真のような表示灯(パトランプ)が付属しています。この表示灯(パトランプ)を光センサーでセンシングすることで、設備の稼働時間が把握でき、原価の見える化(原価管理)が可能になります。従って、正しい内容です。
2 生産現場の作業者の状況を監視カメラで確認することで作業者の稼働状況(運搬、加工、検査など)が把握でき、直接労務費などに関する原価の見える化(原価管理)が可能になります。従って、正しい内容です。
3 生産現場の温度状況を温度センサーでセンシングすることで、温度に関連する品質の見える化(品質管理)が可能になります。各工程に温度センサーをつけることで精度の高い温度管理が可能になります。従って、正しい内容です。
4 「生産設備の振動をセンサーで把握することで、生産設備の予知保全が可能となり」の部分は正しい記述です。この結果、設備稼働率の改善や品質の改善につながる可能性はありますが、工程の見える化(工程管理)が可能になるわけではありません。
工程管理は納期の厳守などを目的とするものであり、生産設備の予知保全では、工程の進捗などの状況は把握できません。従って、間違った内容です。
さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか? また次回、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題をお届けしたいと思います。
著者紹介:
高安篤史氏(たかやすあつし)
コンサランス 代表、中小企業診断士、サートプロ IoT技術講師
早稲田大学理工学部工業経営学科卒業後、大手電機メーカーで20年以上にわたってストレージ製品などの組み込みソフトウェアの開発に携わり、プロジェクトマネジャー/ファームウェア開発部長を歴任する。
自身の経験から「真に現場で活躍できる人材」の育成に大きなこだわりを持ち、その実践的な手法は各方面より高い評価を得ている。DFSS(Design for Six Sigma)に代表される信頼性管理技術/プロジェクトマネジメントやIoT(Internet of Things)のビジネスモデル構築に関するコンサルタントとしての実績やハイスキル人材の育成にも定評がある。2012年8月合同会社コンサランスを設立し、代表に就任。
- 中小企業診断士:神奈川県中小企業診断協会所属
- 情報処理技術者(プロジェクトマネジャー、応用情報、セキュリティマネジメント)
- 2011年IPA(独立行政法人情報処理推進機構)SEC journal No.25にて、論文「DFSS(Design for Six Sigma)による組込みソフトウェアの品質改善」発表
- 「ETEC(組込み技術者試験)・クラス2」グレードA
- IoT検定制度委員会メンバー
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製造業のIoTスペシャリストを目指そう
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