ローランド ディー.ジー. METAZA MPX-95
医療器具への固有識別子刻印にも――汎用性と利便性を追求したメタルプリンタの新製品
ローランド ディー.ジー.は、金属系材料の表面に打刻針を打ち付けることで文字や図柄などを表現するメタルプリンタの新製品「METAZA MPX-95」と、デザイン装飾/2次元シンボル表示に最適化した2種類の専用キットの販売を開始した。
ローランド ディー.ジー.(ローランドDG)は2016年11月2日、金属系材料の表面にスタイラス(打刻針)を打ち付けることで文字や図柄などを表現する刻印装置、メタルプリンタの新製品「METAZA MPX-95」と、デザイン装飾/2次元シンボル表示に最適化した2種類の専用キットの販売開始を発表した。
METAZA MPX-95は、2000年に登場したMETAZAシリーズ初号機「MPX-50」の後継機種で、従来機種と同様に文字や図柄だけでなく、階調付き写真などを金属系材料(金、銀、銅、プラチナ、真ちゅう、アルミ、鉄、ステンレスなど)の表面に刻印できる。METAZA MPX-95では、市場拡大と新市場開拓を視野に、大型のオブジェクトや複雑な形状に対応できるよう、作業時に材料を設置するベースユニット(台座部分)を着脱式に改良した。さらに、刻印位置を示すレーザーポインターを搭載し、機器に不慣れな初心者でも、狙った位置にスムーズに刻印できるようにした。
取り付け可能な対象物の大きさは、ベーステーブルとベースプレート使用時で、最大100×200×40mm、または200×100×40mm。ベースプレートのみ使用した場合は、最大100×200×70mm、または200×100×70mmとなる。刻印可能領域は、最大で80×80×70mmで、50×50×70mmを推奨領域としている(その他仕様はページ下部に掲載)。
標準付属品である専用ソフトウェア「Roland METAZAStudio」は、刻印用のデザインデータ作成を支援。写真データを取り込んで加工したり、文字や図柄などを加えたりでき、誰でも簡単にオリジナルデザインを作成できるという。
専用キットで、グッズの名入れから医療器具へのシンボル刻印まで柔軟に
今回、METAZA MPX-95と同時発売される専用キットは、刻印作業をサポートする治具類で構成され、グッズやアイテムなどの名入れやデザイン装飾に最適化した「GK-1」と、医療器具への2次元シンボルの刻印に特化した「DK-1」の2種類となる。
METAZA MPX-95+GK-1の組み合わせで付加価値の高い刻印サービスが提供可能に
金属系グッズやアイテムなどへの名入れ、装飾などの用途に適しているのがMETAZA MPX-95とGK-1を組み合わせたソリューションだ。金属系グッズやアイテムなどを取り扱う小売業・ショップが同ソリューションを活用することで、顧客ニーズに合わせた付加価値の高い刻印サービスを提供できる。
着脱式ベースユニットを採用したMETAZA MPX-95により、ゴルフクラブのヘッドやステンレスボトル、フォトフレームなどの大型商材に対しても柔軟に加工が行える。また、レーザーポインターを搭載したことでショップスタッフでも位置精度の高い刻印が行えるという。
GK-1は、さまざまな形状のグッズやアイテムを確実に固定する「バイス」(センターバイス、ムーバブルセンターバイスの2種類)と「クランプピン」を付属する。バイス自体が可動する「ムーバブルセンターバイス」は、対象物を固定した後もレーザーポインターに合わせて刻印位置を微調整することが可能である。
医療器具への2次元シンボル刻印に特化したMETAZA MPX-95+DK-1
もう1つの組み合わせ、METAZA MPX-95とDK-1は、医療器具に対する2次元シンボルの刻印に特化したソリューションである。医療器具1つ1つに固有の識別子を刻印することで、トレーサビリティー(追跡可能性)確保を支援する。スタイラスで一定の深さに打刻する方式は、洗浄・滅菌を繰り返す医療器具に最適で、消えにくく、サビにくい刻印を実現。METAZA MPX-95は、従来機種では困難だった大型器具への刻印にも対応し、医療機関で使われるほぼ全ての医療器具に刻印を施すことができるという。
DK-1には、2次元シンボル(固有の識別子)を生成するためのソフトウェアが付属。医療器具ごとに異なる情報を刻印する場合も、CSVファイルから連番データを読み込ませるだけで、スムーズに作業が行える。また、GK-1と同じく治具も付属。さまざまな形状の医療器具を確実に固定する2種類のバイス(ピンチングバイスとムーバブルセンターバイス)とクランプピンが用意されており、作業品質の確保を支援する。
ローランドDGは目標販売台数(国内外合計)として、METAZA MPX-95本体で700台、GK-1で350台、DK-1で150台を掲げる。最後に、METAZA MPX-95の主な仕様を示す。
| 製品名 | METAZA MPX-95 |
|---|---|
| マーキング可能な材料 | 金、銀、銅、プラチナ、真ちゅう、アルミ、鉄、ステンレスなど(印刷面のビッカース硬さ[HV]が200以下であること) |
| 取り付け可能な対象物の大きさ | 記事本文の通り |
| マーキング領域 | 最大領域:80(幅)×80(奥行)×70(高さ)mm 推奨領域:50(幅)×50(奥行)×70(高さ)mm |
| 解像度 | 529dpi(高密度)、353dpi(フォト)、265dpi(テキスト)、1058dpi(ベクター) |
| 打刻速度(初期値) | 50mm/s(フォト)、33mm/s(高密度、テキスト)、24mm/s(ベクター) |
| インタフェース | USB |
| 外形寸法/重量 | 286(幅)×383(奥行)×308(高さ)mm/12kg |
| 標準価格(税別) | MPX-95、GK-1、DK-1:いずれもオープン価格 |
| 表1 METAZA MPX-95の主な仕様 | |
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