さくらインターネット さくらのIoT Platform
「データを迎えに行く」1万円以下で閉域網料金も含む「さくらのIoT」β
さくらインターネットがα版を提供していた、「さくらのIoT Platform」のβ提供を開始。閉域網接続するLTE通信モジュールは100万回のデータ送受信が行えて1万円以下という戦略的な価格設定となっている。
さくらインターネットは2016年10月5日、α版を提供していた「さくらのIoT Platform」のβ提供を同年11月より開始すると発表した。閉域網を介してさくらインターネットのIoTプラットフォームに接続できるLTE Cat1の通信モジュールを、データ送受信料金込み1万円以下で提供する。
この「さくらのIoT Platform」は同社が通信モジュールと閉域網をあわせて提供し、Arduinoのようなマイコンボードでも容易にネットワークにつながったIoTデバイスにできる環境を用意する。2016年4月よりα版の提供が行われており、この提供を通じて本サービス開始に備えての機能開発が行われていた。
2016年11月から提供開始されるβ版サービスにあわせて、通信モジュールの価格やサービス利用料金のプランが発表された。LTE Cat1を利用する通信モジュールの価格は9960円(税別)で、正式サービス提供時まではキャンペーン価格として4980円(同)にて販売する。
β期間中はサービス利用料金も無料となるが、正式サービス提供時は通信モジュール1台につき100円のシステム利用料が発生する。この100円の月額利用料には、各種提携サービスやデータ保存など別途提供される際に消費するポイントである「RP」が4万RP含まれる。
料金体系詳細と通信モジュール実装
データ量については「RM」という単位が導入され、1RMは「最大16ch分(1chあたり最大64bit)のデータ量」に相当し、「通信モジュールとさくらのIoT Platformの間で1RMのデータ送受信を1回行うと、1RP消費」というようにデータ(RM)を扱うごとにポイント(RP)が消費される。
正式サービス提供時には通信モジュールの月額利用料金(100円)に4万RPが付与されるので、データ量を1RMに収まる量とすれば、月額100円で4万回のデータ送受信が行えることになる。なお、βにて提供される通信モジュールはその購入に伴って100万RPが付与されるので、最大100万回のデータ送受信が可能となる計算だ(β期間中はRPを消費しないので、RPは正式サービス提供時に持ち越せる)。
通信モジュールはI2CやSPIを通じてマイコンなどから入力されたデータを、搭載する通信機能にて閉域網を介し、さくらインターネットのサーバへ送受信する機能を持つ。送信されたデータは、APIを通じてクラウドやオンプレミスからアクセス可能であり、その逆も可能だ。データ出力はJSON形式にて行われる。
エンドデバイス開発の視点からすれば、通信モジュールに通信およびUART制御やTCP/IPスタック、上位プロトコルなどモジュールに実装されているため、開発者側はコマンドインタフェースならびアプリケーションの作成のみでIoTデバイスの開発が可能となる。
βで提供される通信方式はLTEだが、920MHz(LoRa)版と2.4Ghz版も開発中であり、これらはピン互換性を持ち、コマンドも共通化されるため、ネットワークを変更する場合でも開発工程の大幅な削減が可能となる。また、通信モジュール単体から閉域網に接続するだけではなく、ゲートウェイを通じて接続する方式も提供する。
大きさは46×34mmとSDメモリーカード2枚ほどで、50ピン(*)のコネクターでUARTやSPI、I2Cなどの信号をデバイス側(マイコンなど)とやりとりする。アイドル時の消費電力は2mA以下と低く、最終的には乾電池で年単位の稼働を可能にするとしている
(初出時、ピン数の記載について誤りがありましたので訂正いたしました。2016/10/11 9:59 追記)。
αの段階ではエンドデバイス側からのデータ送信とコマンド送受信に機能は絞られていたが、βではマイコンファームウェアアップデートなどに利用できるファイル送受信機能、クラウド側から時刻データをマイコン側に提供するワットタイム機能が追加されている。
データ送信先となるさくらインターネットのIoTプラットフォームはデータの保存と参照を第1とし、各種アプリケーションについては提携先のサービスを利用する。提携サービスとしてはIBM Bluemix、Microsoft Azure、AWS IoT、myThings、Milkcocoa、BOT TREE for IoTが対応し、2016年冬にはABEJA Platformとの連携も提供する予定としている。
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