「顔を見せる」と印刷するハンズフリー認証システム、NECの顔認識エンジンで:NEC「NeoFace」×シーイーシー
NECとシーイーシーは顔認証セキュリティに関する協業を発表、NECの顔認識エンジンとシーイーシーの認証印刷を組み合わせ、“顔を見せる”だけで印刷を開始するハンズフリー認証システムを販売する。
NECとシーイーシーは顔認証セキュリティに関する協業を発表した。NECの顔認証エンジン「NeoFace」とシーイーシーの認証印刷ソリューション「SecurePrint!」を連携させることで、“顔を見せる”だけで印刷を開始するハンズフリー認証システムを販売する。
提供するシステムには複合機もしくはプリンタ1台につきネットワークカメラ1台、SmartSESAME SecurePrint!顔認証版の1ライセンス、ライセンス年間利用料が含まれる。複合機(もしくはプリンタ)10台時での参考価格は100万円前後の見込み。NECからは本システムを同社ページプリンタ「MultiWriter」に組み合わせた状態でも提供する。
提供を開始したシステムでは、NECの顔認証エンジンをシーイーシーのSecurePrint!へ最適化して実装。プリンタ(複合機)は既存のまま、ネットワークカメラの追加のみで、印刷指示を出したプリンタの前に顔をかざせばハンズフリーでの印刷が行われる。NEC製品の他、キヤノン、コニカミノルタ、シャープ、東芝テック、富士ゼロックス、リコー、理想科学工業のプリンタ(複合機)に対応する。
オフィスでプリントされた紙から情報がもれる情報漏えいへの対策には現在、ICカードを利用した認証印刷が広く使われているが、両社では「さらなる利便性とセキュリティの両立を追求するため、顔認証による認証印刷ソリューションを開発するに至った」としている。
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