ニュース
速く! 正確に! 基本性能を極限まで追求した水平多関節ロボット:デンソーウェーブ HSRシリーズ
デンソーウェーブは、新型高速スカラロボット「HSRシリーズ」(可搬8kgモデル)を2016年10月から販売すると発表した。
デンソーウェーブは2016年9月12日、新型高速スカラ(水平多関節)ロボット「HSRシリーズ」(可搬8kgモデル)を同年10月から販売すると発表した。ラインアップは、アーム長480mmの「HSR048」、550mmの「HSR055」、650mmの「HSR065」の3種類が用意されている。
HSRシリーズは、「速く動き始める」「速く動き続ける」「正確に止まる」という実工程で要求される基本性能を追求したロボットである。これまでの業界指標であった瞬間最大速度ではなく、CPM(Cycle Per Minute:1分間の仕事量)にこだわり、高速連続稼働を実現。さまざまな高速アプリケーションの対応に貢献するという。
高速動作の実現に当たり、軽量化と機械構造を刷新。モータ配置などを抜本的に見直し、アーム先端の軽量化を最大限に行った。同時に、放熱性を向上させることで、連続稼働による高速性も実現した。さらに、剛性を強化した新型アームとシャフトを採用し、最大可搬質量8kgをサポートする。
こうした特長に加え、長年ロボット開発を手掛けてきた同社独自のノウハウを生かし、機械設計と制御を高次元で連携させ、アーム先端の残留振動を低減。アームの状態を動的に制御に反映させて、短時間でアーム先端の制振を可能にしたとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AI機能対応の溶接電源および交流ユニット、薄板溶接をサポート
安川電機は、ロボット用アーク溶接電源「MOTOWELD-X350」および交流ユニット(XACU)の販売開始を発表した。 - 宇宙ロボット技術を製造現場向けパワーアシストグローブに応用――GMが自社工場で試験
GMは、NASAと共同開発した国際宇宙ステーション用のロボットグローブ技術「Robo-Glove」のライセンス契約を、スウェーデンのBioservo Technologiesと締結したことを発表。今後、Bioservo Technologiesは製造業やヘルスケア分野向けに同技術を応用したパワーアシストグローブを展開していく。 - ロボットの動作軌道を自動生成し、作業負担を軽減するパスプランニング機能
安川電機は、ロボットの動作軌道を同社のロボットシミュレーター「MotoSimEG-VRC」上で自動生成する“パスプランニング機能”を開発した。 - 設置占有面積を従来比40%削減、折り畳み式スリムアーム採用の小型6軸ロボット
エプソンは、新開発の折り畳み式スリムアームを採用した小型6軸ロボット「N2-A450」を製品化し、日本国内での受注開始を発表した。併せて、同製品に対応したロボットオプション力覚センサー「S250H」の受注も開始する。