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不足するセキュリティ人材、本当に生成AIを活用してほしい人は?宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(115)(1/2 ページ)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。今回は、ビジネスの現場で急速に広がる「生成AI」の活用をテーマに、経営層から現場までが考えるべきリスクと可能性を取り上げます。

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 先日、アイティメディアが主催したセミナーで、奈良先端科学技術大学院大学の門林雄基教授(以下、門林先生)が講演を行いました。講演では「サイバーレジリエンス」をキーワードに、現在、日本国内でも多くの被害が報告されているランサムウェア攻撃に対し、その対抗手段の1つとして「生成AI(人工知能)」を活用するという内容が語られました。

 門林先生は、多くの企業が多様化するリスクへの備えを十分にできていないと指摘します。ランサムウェアの被害発生は、さまざまな要因が重なった結果として起きる“末期症状”だと表現していました。PCといったエンドポイントだけに集中した対策では、本来防御すべきVPNなどのネットワーク機器への対応が不十分なままになり、結果としてあっさりと侵入を許してしまうことになります。さらに、それに対抗しようにも「わが社にはサイバーセキュリティの専門家がいない」という言い訳がまん延しているのが現状です。門林先生は、まさに「そこにこそ生成AIを活用すべきだ」と提言していました。

生成AI、使っていますか?

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