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決算から見えてきた半導体需給の状況大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(1/4 ページ)

エレクトロニクス/組み込み業界の動向をウオッチする連載。今回は10月に各社から発表された第3四半期の決算発表から見えてきた、半導体需給の状況をプロセスノード別に紹介する。

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 10月は、各社第3四半期の決算発表を行う時期にあたる(もちろん会社によっては決算期が違うので、全部が全部というわけでもないが)。ここで各社の決算コメントを読んでいると、昨今の半導体需給の状況が見えてくる。

 比較的分かりやすいのはルネサス エレクトロニクスかと思う。2022年10月26日に行われた第3四半期の決算発表における質疑応答の中で

 「私たちのデバイスの中で足りないものがどんなものですかというと、これも何度かお伝えしていますように、40mnのマイコンは、引き続き本当にパツパツですので、もうとにかく作ったそばから飛んでいくという状況なので、マクロ全体としてひっ迫感が継続しています。あとは、モノによっては、やはりアナログの半導体を中心にして、以前からお話をしているようなマチュアなノードのプロセスで、特にファウンドリーに製造をアウトソースしているようなものについては、引き続きひっ迫感が継続しているものがいくつかありますので。そういうものはまだ今日現在、それからまだしばらくhand-to-mouthという表現がいいかどうか分かりませんけど、とにかく調達したらすぐに出ていくという状況が続いていくのだろうなと考えています」

とあるように、全てのプロセスがひっ迫している訳ではなく、プロセスノードによってかなりひっ迫具合が異なっていることが見て取れる。同社の場合で言えば、

  • 自動車向けは引き続き需要が強い
  • PCやモバイル、およびここに向けた機器(プリンターなど)は需要が落ちており、ここに向けた需要は減っている

としている。

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