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車載向けにセンサーとプロセッシングを統合した低消費電力SoC:オンセミ AS0140、AS0142
オン・セミコンダクターは、車載カメラ向けに、1MピクセルのCMOSイメージセンサー「AS0140」「AS0142」を発表した。イメージセンサーとプロセッシング機能を低電力SoC(System on Chip)に統合している。
オン・セミコンダクターは2017年10月、車載カメラ向けに、1.0MピクセルのCMOSイメージセンサー「AS0140」「AS0142」を発表した。イメージセンサーとプロセッシング機能を低電力SoC(System on Chip)に統合し、個別のセンサーとプロセッサで構成する場合に比べて基板面積を30%以上削減できる。
両製品は1/4型フォーマットのデバイスで、フル解像度で45fps、720pで60fpsをサポートする。ひずみ補正やマルチカラーオーバーレイ、アナログ(NTSC)およびデジタル(イーサネット)インタフェースなどの機能を備えた。
適応型ローカルトーンマッピング(ALTM)を使用し、画像処理プロセスに影響するノイズを除去して画質を向上できる。ダイナミックレンジは93dBで、高照度から低照度のアプリケーションで効果的に動作する。
電力効率にも優れ、高ダイナミックレンジ(HDR)モードにおいて30fpsで動作する場合の消費電力は530mW。−40〜105℃の温度範囲で動作し、車載向けのAEC-Q100規格にも準拠した。
現在、エンジニアリングサンプルを提供中で、量産時期はAS0140が2017年第4四半期、AS0142が2018年第1四半期を予定している。
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