欧州工作機械向け高速・静音こま式ボールねじ、インダストリー4.0を視野に開発:日本精工
日本精工は、インダストリー4.0に対し「欧州工作機械向け高速・静音こま式ボールねじ」を開発した。
日本精工は2017年9月、インダストリー4.0に対し「欧州工作機械向け高速・静音こま式ボールねじ」を開発したと発表した。2018年1月より販売を開始し、2020年に10億円の売り上げを目指す。
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新開発のこま式ボールねじは、インダストリー4.0によって機械の高度化が進む欧州市場に向けた製品。コンパクトなナット外径が求められるドイツの工業規格「DIN」に準拠している。最高送り速度は100m/min(軸径32/リード20の場合)で、工作機械のサイクルタイムを短縮し、加工効率向上に貢献する。従来のこま式ボールねじに比べ、−4dB(A)静音性を高めた。
こま式ボールねじは、作動が悪化する際にボールの挙動が不安定になる。新製品では、ボールの挙動を解析する独自のシミュレーション技術を開発。これにより、安定したボールの循環が可能になった。
軸径32(リード10/15/20)、軸径40(10/15)、軸径50(10/15/20)、軸径60(10/15/20/50)の12モデルをそろえ、各種の工作機械に対応する。
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