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腐ったミカンもつぶさずにつかめる「リアルハプティクス技術」搭載双腕ロボット:NEDO/慶應義塾大学 General Purpose Arm(2/4 ページ)
NEDOと慶應義塾大学は、身体感覚を伝送できる双腕型ロボット「General Purpose Arm」を開発。世界初をうたう「リアルハプティクス技術」を搭載したマスタースレーブ方式のロボットで、物体の硬さや柔らかさなどの触覚をありのままに伝えることができる。腐ったミカンの除去(選果)など、実用化に向けた取り組みも進められている。
物体の柔らかさまで感じられるため、General Purpose Armでは、人間に近い作業が可能。記者会見のデモンストレーション(以下、デモ)では、へこみやすいプラスチック製コップを持ち、そこにペットボトルから水を注いでも、落とさずにしっかり持てるところが紹介された。
動画 双腕型ロボット「General Purpose Arm」のデモ。最後には肩たたきも披露した
動画 こちらは「CEATEC JAPAN 2017」でのデモ。ポテトチップスを割らずに持てるし、割ろうと思えば割れる
General Purpose Armの将来の応用先としては、さまざまな用途が考えられる。放射線環境や高所といった危険な場所での作業も、これならば安全な場所から遠隔操作できる。また生産ラインでの活用も可能だという。この場合、マスター側は設置せずに、人間の作業を覚えさせたスレーブ側だけを工場内に設置するイメージとなる。
リアルハプティクス技術とは?
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