SAPが「e-F@ctory Alliance」パートナープログラムに参加、IIoTサービスを推進:SAP/三菱電機
ドイツのSAPと三菱電機ヨーロッパは、SAPが三菱電機の「e-F@ctory Alliance」パートナープログラムに参加することを発表した。
ドイツのSAPと三菱電機ヨーロッパは2017年4月、SAPが三菱電機の「e-F@ctory Alliance」パートナープログラムに参加することを発表した。SAPのクラウドサービスを活用した、製造業向けの新たなIoT(モノのインターネット)サービスの提供が可能になる。
e-F@ctory Allianceは、三菱電機のFA機器の関連機器やソフトウェアを提供する企業との連携を図るプログラム。SAPがパートナー企業となることで、三菱電機のオートメーションソリューションを「SAP Cloud Platform」で稼働することが可能になる。SAPのIoT機能を利用し、オートメーションソリューションから事前に選択したデータをSAP Cloud Platformへ転送することも可能だ。
これにより、三菱電機のFA統合ソリューションであるe-F@ctoryの拡張が可能となる。製造業/プロセス産業の分野で、付加価値の高いIoTベースのサービスを提供するための基礎構築が可能になるという。また、両社の連携により、リモートデバイスとコネクティビティ管理、生産状況と資産稼働率のモニター、予測保守を含むIoTベースの新サービスが実現でき、顧客は製造現場と資産の情報を高度な分析に利用できる。
さらに、資産情報の管理とサービスプロバイダーとのコミュニケーション向上のために「SAP Asset Intelligence Network」を利用することもできる。「SAP Hybris Cloud for Customer」ソリューションでは、サービスチームのメンテナンス作業のスケジューリングをサポートしており、問題の迅速な解決のために、技術者にモバイルアクセスと拡張現実アプリを提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業のデジタル化推進で協業、中小企業でも手軽にスマート工場を実現
シーメンスとジェイテクトは、製造業のデジタル化推進に向けて協業を発表。シーメンスの産業用オープンIoTオペレーションシステム「MindSphere」により、ジェイテクトのスマート工場化を支援する。 - 国内製造業向けにIoTソリューションを共同提案、スマート工場の実現を支援
ボッシュとNTTデータエンタープライズ・アプリケーション・サービス(NTTデータEAS)は、日本国内の製造業向けにIoTソリューションを共同で提案するパートナーシップ契約を締結した。 - IIoTの研究施設を開設、主要関連企業との連携促進とイノベーション創出を図る
NIは、オースティン本社にインダストリアルIoTの研究施設「NI Industrial IoT Lab」を新たに開設。異なる専門性を有する企業/団体が複数参加し、マイクログリッドの制御や通信、製造向けの高度な制御、設備の予知保全といった分野への取り組みを重点的に進めていくという。 - Predix上のカスタムアプリ開発をThingWorxで迅速化――IIoT市場で関係強化
米PTCは、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の年次カンファレンスにおいて、2015年に締結した両社の戦略的アライアンスを拡大し、IIoT市場に統合ソリューションを提供していく計画を発表した。