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消費電力80%削減、水銀ランプを代替するLED照明REALPOWER ソレイユ

水銀ランプやメタルハライドランプのように、高天井に設置して使う照明をLEDに置き換える動きが盛んだ。OPTILED LIGHTINGは、最大163ルーメン/ワットのLED照明を投入。さまざまな設置方法に向く製品をそろえた。

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「REALPOWER ソレイユ」の外観 投光器として用いる金具と組み合わせた場合を示した 出典:OPTILED LIGHTING
「REALPOWER ソレイユ」の外観 投光器として用いる金具と組み合わせた場合を示した 出典:OPTILED LIGHTING

 工場や倉庫、大型商業施設などの高所に取り付けて使う大光量の照明。これまで使われてきた水銀ランプやメタルハライドランプなどのHID照明を、LED照明に置き換える条件が整ってきた。

 照明の能力では、明るさを維持しながら、消費電力の低さをうたうLED照明が圧倒する。寿命も長い。水銀に関する水俣条約によって、2020年以降の高圧水銀ランプの製造・輸出入が規制されることから、LED照明への追い風が吹いている形だ。

 OPTILED LIGHTINGは、水銀ランプやメタルハライドランプと同等に利用できるLED照明「REALPOWER ソレイユ」の販売を2016年12月1日に開始する(図1)。同社の従来品と比較して最大1.3倍明るい。


高効率や広い利用環境をうたう

 REALPOWER ソレイユは明るさや取り付け方法、表面カバーによって、30種類の製品に分かれる。最大の特徴は効率の高さ(電気料金の低さ)だ。

 最も効率が高いのは、水銀ランプ400W相当(メタルハライドランプ250〜300W相当)の「OPH-CR26H」。1ワット(W)当たりの光束が163ルーメン(lm)と多い*1)

 「163lm/Wという発光効率を実現するために、3つの改善を加えた。第一により効率の高いLED素子(チップ)を採用した。第二の工夫は分流。LED素子に流す電流を減らすほど、素子の温度が下がり、効率が高くなる。そこでLED素子を分流(並列化)した。ただし、あまりにも分流すると素子の個数が増えすぎてしまい、経済性が落ちる。第3に(図1にもあるように)放熱フィンの形状を工夫したことだ。LED素子の温度を低く保つことができる」(OPTILED LIGHTING)。

 図2左下に示した水銀ランプと比較すると、平均照度を高めつつ、消費電力を約80%削減できるという。メタルハライドランプと比較しても約67%の削減になる*2)。図2の右側にあるREALPWOER ソレイユでは、明るいことを示す白や赤の面積が広いことも分かる。

*1) 今回の製品のうち、最も効率が低い製品は147lm/W。なお、水銀ランプを代替するLED照明のうち、業界で最も効率が高い製品は、170.2lm/W(1万6000lm、94W)。
*2) 幅30m、奥行き20m、高さ7mの室内において、天井に取り付けた場合のシミュレーション結果。天井の反射率は50%(壁30%、床10%)。取り付け台数はいずれも24台。

照度シミュレーションの結果
照度シミュレーションの結果 出典:OPTILED LIGHTING

 30種類の全製品に共通なのは、寿命が6万時間と長いことだ。これは水銀ランプやメタルハライドランプの5倍に相当する。使用温度範囲も共通だ(−30〜60℃)。アイスクリームの保管に向くF1級の冷凍倉庫から、夏季の日差しで加熱した天井近くまで設置できる。

 色温度と平均演色評価数(Ra)は、製品と組み合わせる円形の表面カバーの種類によって異なる。素通しのクリアカバーでは、5300K(昼白色)、Ra74。まぶしさを抑えるフロストカバーでは、5000K(昼白色)、Ra72。クリアカバーの方が発光効率は10ポイント以上高い。

 高天井向けの照明では、家庭用やオフィス用とは異なる取り付け手法を用いる。

 REALPOWER ソレイユには、屋内専用品と屋外でも利用できる製品がある。屋内専用品は、E39口金に差し込むか、つり下げて使う(図3)。E39口金タイプは、水銀ランプで使っていた放物面状の「反射かさ」をそのまま利用できる点で、従来製品よりも優れているとした。

 屋外では直付タイプか投光器タイプを用いる。屋外向けの保護等級は、ランプ部分がIP65*3)

*3) IPとはIEC 60529で定められた保護等級。65とは外来固形物浸入に対する保護等級が6級(粉塵が中に入らない)であり、水の浸入に対する保護等級が5級(あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)という意味。

 屋内天井高を目安に考えると、5m(水銀ランプ250W相当)に向く製品と、7m(同400W、図4)、10m(同700W)、15m(同1000W)の4種類に分かれる。取り付けタイプと天井高の組み合わせごとに、2種類のカバー(クリアカバーとフロストカバー)を選択可能だ。ただし、15m向けの製品には口金タイプがない。

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