ニュース
画像処理ソフトの新版、ディープラーニング技術で文字認識性能を向上:リンクス HALCON
リンクスは、画像処理ソフト「HALCON(ハルコン)」の新バージョン「HALCON13」を発売した。
リンクスは2016年11月、画像処理ソフト「HALCON(ハルコン)」の新バージョン「HALCON13」を発売した。ディープラーニング技術で文字認識性能を高めた他、形状ベースマッチングの処理速度が向上した。また、3次元位置姿勢検出の機能も強した。
◎編集部イチ押し関連記事:
» 人間による官能検査から3Dスマートセンサーによる非接触検査へ
» 国内製造業のガラパゴス化を解消へと導くリンクス――アジア市場への進出も
» 量産ラインで本格稼働する「3Dマシンビジョン」、その仕組みと導入メリット
新バージョンでは、ディープラーニング技術を導入したことで、文字認識性能が向上した。部分破損したバーコードやQRコードの読み取り性能なども強化し、高度な画像処理を実行できる。
形状ベースマッチングの処理性能も高めた。従来に比べ、AVX2対応のCPUによるマッチング処理速度が3倍に向上し、使用頻度の高い関数や3次元処理関数などの処理時間を短縮できる。
3次元データから、対象物の位置姿勢を検出するサーフェスマッチング機能も強化した。表面形状に加え、輪郭も照合の手掛かりとして使用できるため、箱やプレス品などの平面的な対象物の3次元位置姿勢の計測も可能にした。さらに、模様のある背景画像から、欠陥を検出するテクスチャ検査機能も搭載している。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 産業用高性能カメラのラインアップを拡充し、IoT関連ソリューションを強化
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Teledyne DALSAの産業用高性能カメラの取り扱いを開始。データの取り込みから解析までを含めたシステム連携によるIoTソリューションの提供を行うと発表した。 - 発光面210×200mmサイズの画像処理用センシングバックライト照明
オプテックス・エフエーは、画像処理用センシングバックライト照明「OPF」シリーズに、発光面210×200mmサイズを追加したと発表した。 - グローバルシャッター機能を搭載したCMOSセンサー
キヤノンは、グローバルシャッター機能を搭載したCMOSセンサーを新たに開発したと発表した。 - デジタルカラー画像処理技術を採用した高精度な金型監視装置
ウシオライティングは、プラスチック射出成形機やダイカスト成形機用の金型監視装置「PLUS-E」の新モデル「PLUS-E PE-600」を発売した。基本性能を強化し、200万画素のデジタルカラーカメラ採用により、従来品よりも監視精度が大幅に向上した。