ニュース
マクロ基地局向け高出力LDMOSパワートランジスタ:NXP Airfast 3 RFパワートランジスタ
NXPセミコンダクターズは、1805M〜2690MHzで動作する携帯電話のマクロ基地局向けのLDMOSトランジスタ「Airfast 3 RFパワートランジスタ」を発表した。最大53%の効率を達成している。
最大53%の効率
NXPセミコンダクターズは2016年10月、1805M〜2690MHzで動作する、携帯電話のマクロ基地局向けのLDMOSトランジスタ「Airfast 3 RFパワートランジスタ」4製品を発表した。従来製品の「Airfast 2」と比較し、効率が最大4%、熱特性が20%向上したほか、スペースを最大30%削減し、最大90MHzのフル信号帯域を提供する。
第3世代のAirfast製品として開発され、周波数範囲1805M〜1880MHzの「A3T18H450W23S」「A3T18H360W23S」、2110M〜2200MHzの「A3T21H450W23S」、2496M〜2690MHzの「A3T26H200W24S」の4製品を展開。平均RF出力/ゲイン/効率はそれぞれ、A3T18H450W23Sが89W/17.2dB/51%、A3T18H360W23Sが56W/17.5dB/53%、A3T21H450W23Sが89W/15.5dB/49.5%、A3T26H200W24Sが37W/16.3dB/50%となっている。
現在サンプルを供給中で、量産開始は2016年第4四半期の予定。パッケージはACP-1230S-4L2S(A3T26H200W2は、NI-880XS-4L2L)で提供される。また、各周波数向けのレファレンス回路も提供しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 最高動作温度150℃まで対応、800V耐圧サイリスタ
STマイクロエレクトロニクスは、最高動作温度150℃まで対応した、表面実装型800V耐圧サイリスタを発表した。接合部、ケース間の熱抵抗は0.25℃/Wで、優れた熱放射特性を備えている。 - RFとマイクロ波用の高性能標準モジュール新製品
アナログ・デバイセズは2016年9月、RFとマイクロ波用の高性能標準モジュール「HMC-C582」「HMC-C583」「HMC-C584」「HMC7891」を発表した。全ての機能が統合された密閉式モジュールで、製品を設計する際の試作・実験プロセスを短縮するという。 - 消費電流を10分の1に低減した水晶発振モジュール用CMOS IS
セイコーNPCが水晶発振モジュール用CMOS IS「7202シリーズ」の販売を開始した。従来品に比べて消費電流を10分の1、チップサイズを40%縮小、加えて幅広い動作電源電圧範囲、動作温度範囲を実現し、さまざまな機器への搭載に適する。 - 動作周波数範囲300MHz〜6GHzのダイレクトコンバージョンI/Q復調器
リニアテクノロジーは、動作周波数範囲300MHz〜6GHzのダイレクトコンバージョンI/Q復調器「LTC5586」を発売した。 - 携帯電話基地局向け48V窒化ガリウム(GaN)RFパワートランジスタ
NXPセミコンダクターズは、携帯電話基地局で使用されるドハティパワーアンプ向けに、48V窒化ガリウム(GaN)RFパワートランジスタを発表した。