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堅実な成長を見せる産業用PC、非製造業で需要増:産業用PC市場の現状と展望 2016年版
長期間の利用に耐える保証体制が用意される産業用PC。製造業からの需要は落ち着きを見せ始めているが、非製造業からの需要増により、全体としては堅調な成長が見込まれる。ミック経済研究所による調査。
長期間の利用に耐える耐久性や耐熱耐寒などの耐環境性能を備え、製造や物流、インフラといった現場などで用いられる産業用PC。国内製造業においてはリプレース需要にとどまるものの、未導入分野への導入は継続されることで2020年度には1155億6000万円の市場を形成すると予測されている。
ミック経済研究所は2016年8月18日、産業用PCの中期予測を発表した。国内産業用PCの製造業及び非製造業における活用状況を調査した「産業用PC市場の現状と展望 2016年版」の発刊に伴うもので、産業用PCを製造している主要23社を対象に個別調査を行い、全体を推定した。
ここで調査対象とされた産業用PCとは、主に製造業・非製造業向けとして5〜10年以上の長期利用に耐える保証体制が確立された製品を指す。ノートやデスクトップ、ラックといった一般的な形状の他、パネルタイプやボードタイプも含んでの調査および予測となる。
近年は自動車及び半導体など製造業の設備投資により需要が喚起され、市場全体で見れば2014年度は974億2100万円、2015年度は1044億3900万円と対前年比7.2%の成長を記録している。しかし、2016年度はその反動から対前年比2.3%の1068億8500万円と成長は鈍化すると予測されている。
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