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すぐに「パスカツ!」をはじめよう――誰も教えてくれなかった強いパスワードの作り方宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(5)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。第5回では、深刻なパスワードの使い回し問題を解消するため“パスワードちゃんとしよう活動”、略して「パスカツ!」に取り組みます。パスワードってどうやって作ればいいのか分からないという方のために、作り方のレシピをご紹介します。

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宮田健の「セキュリティの道も一歩から」

 前回の記事で「パスワード、もう一工夫を!」と提言させていただきました。

 “パスワードの使い回し”というのは想像している以上に深刻な問題で、実際のところ、「使い回しをしていない」という人の方が少ないでしょう。それもそのはず、社内だけでもメール、Web、社内システム、PCなど、パスワード入力が必要なシーンは多数存在します。これら全てに「バラバラのパスワードを付けている!!」と自信を持っていえる人は恐らくほとんどいないのではないでしょうか。

 パスワードの使い回しに関しては、情報処理推進機構(IPA)もさまざまなキャンペーンを実施しています。中には、パスワードの重要性をもっと知ってもらうために、少女漫画風のユニークなメッセージ展開も行っています。これはつまり「普通の人」こそがパスワードを重要視すべし、というメッセージと捉えるべきでしょう。


 パスワードを使い回さない。そして、パスワードは単純なものではなく、“強い”ものを作るべし。これが結論ですが、ほとんどの方はこう思ったはずです――「いままで誰もパスワードの作り方を教えてくれなかった!」と。確かに、パスワードは単純なものはダメだとは聞きますが、ではどう作るべきなのか、というとなかなか教えてもらえないのが実情です。それはそうですよね。これは「秘伝のタレ」みたいなもので、パスワードの作り方を教えてしまうと自分のパスワードがバレてしまうかもしれませんから。

 そこで、今回は“パスワードちゃんとしよう活動”、略して「パスカツ!」を考えてみました。もちろん筆者の造語です(苦笑)。

パスカツ! たった4つの決めごとで使い回しを防止する

 それでは、パスワードを作り直す際に役立つ“4つのポイント”を紹介します。いきなり「4つも!?」とお思いでしょうが、大丈夫です。意外と簡単です。

 その4つとは……、

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