サーモグラフィとの切り替えが可能な波形同期型ハイスピードカメラ:シナノケンシ PLEXLOGGER
シナノケンシは、波形同期型ハイスピードカメラ「PLEXLOGGER」の最新モデル「PL3」に、ハイスピードカメラとサーモグラフィとの切り替えが可能なマルチカメラ機能を搭載した。
シナノケンシは2016年6月、波形同期型ハイスピードカメラ「PLEXLOGGER(プレクスロガー)」の最新モデル「PL3」に、ハイスピードカメラとサーモグラフィとの切り替えが可能なマルチカメラ機能を搭載したと発表した。
新機能を搭載したPL3では、サーモグラフィの撮影映像と各種センサーデータを同期して記録し、その場ですぐ再生・同期解析が可能。熱源の放射熱状況を撮影するだけでなく、電圧/電流/圧力/振動などの波形データとの複合的な同期解析にも対応できる。
測定可能温度は−40〜500℃で、オプションの高温対応フィルター使用時は400℃〜1500℃に対応する。また、SSDを搭載し、最大12時間25分を記録できる。本体ユニットのサイズは212×257×62.5mmで、7.5インチの液晶を搭載。熱源/温度分布の解析用ソフトウェア(Windows版)を標準添付し、記録した波形データを映像と同期させた周波数解析も可能にした。
主な用途は、大学や研究機関での研究開発や、電力発電設備・プラント機器、各種製造設備の保守メンテナンス、電子基板の品質管理/製品の設計評価、製造現場での製品/設備の温度管理、電気機器/電子部品の発熱・冷却制御評価など。オプションとして、最大1500℃の高温測定が可能な高温対応フィルターも同時に発売しており、はんだ/溶接の接合など、高温度帯の製造工程での温度測定や熱現象の解析、加工/成型品の評価などにも用途を拡大できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 二重化電源を搭載したシンクジェネレーター
リーダー電子は、二重化電源を搭載したシンクジェネレーター「LT 4610」を2016年10月に発売する。 - 無線LAN計測用のLabVIEWアドオンソフトウェア、IEEE 802.11ax 0.1版に対応
日本ナショナルインスツルメンツ(NI)は、無線LAN計測用のLabVIEWアドオンソフトウェア「WLAN Measurement Suite」の最新版(早期アクセス版)を発表した。 - 高性能オシロスコープのシリアルバス規格テストを支援する測定ソリューション
テクトロニクスは、70GHzオシロスコープ「DPO70000SX」シリーズのシリアルバス規格テストをサポートする、測定ソリューションを発表した。 - 従来比約3倍の発光効率を実現するPIV/PTV用シートビームレーザー
ウシオ電機は、レーザーダイオード(LD)からの光を直接利用した、可視化照明用シートビームレーザーを発売した。