日東工器は2016年5月、単三形電池に対応した携帯型吸引器「キュータム」を開発したと発表した。在宅医療などでたん吸引が必要な患者向けで、日本メディックスより同年6月1日から発売する。
外形サイズは縦300×横125×高さ175mm、重さは1.2kgと小型・軽量で、従来品に比べて携帯性が向上した。本体・付属品はキャリングバッグに収納できるため、持ち運びも容易にできる。電源は、単三形電池4本/ACアダプターの2種類で、屋内、屋外、緊急時、停電時など、使用状況に応じて選択が可能。運転時間は、アルカリ乾電池が約15分、充電式電池が約70分となっている。
また、専用の小型ポンプを採用し、作動音も低減した。吸引圧力がゆっくり立ち上がり、口腔組織を傷つけにくい設計を採用している。さらに、フロート式流入防止装置により、吸引ボトルが倒れた際、本体への吸引物の流入を防止できる。
最大吸引圧力は−66.6kPa(-500mmHg)、排気流量は8.5l/min、吸引ボトル容量は約300ml。標準価格は9万2000円(税別)で、初年度に2000台の販売を目指すとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 狭スペース対応の骨粗しょう症診療向け小型X線骨密度測定装置
GEヘルスケア・ジャパンは、骨粗しょう症診療向けの小型X線骨密度測定装置「Chorale(コラール)」を発売した。 - 検査をしながら声で所見登録できる内視鏡情報管理システムの検討を開始
富士フイルムメディカルITソリューションズは、神戸大学医学部附属病院消化器内科、NTTアイティ、NTTと共同で、音声認識技術を活用した内視鏡情報管理システムの製品化に向けた検討を開始した。 - 初めてでも安心、光で操作をガイドしてくれる自動体外式除細動器
オムロン ヘルスケアは、2015年ガイドラインに対応した自動体外式除細動器(AED)「レスキューハート HDF-3500」を2016年7月1日に発売する。 - より高精細な画像を描出できるプレミアム超音波装置、3機種を追加
東芝メディカルシステムズは、プレミアム超音波装置「Aplio i」シリーズに、より高精細な画像を描出できる「Aplio i 900」「Aplio i 800」「Aplio i 700」を追加した。