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外科手術用3D内視鏡、2D製品と変わらぬ使用感で奥行きを把握:オリンパス ENDOEYE 3D 硬性ビデオスコープ
オリンパスは、迅速で正確な内視鏡外科手術をサポートする外科手術用3D内視鏡「ENDOEYE 3D 硬性ビデオスコープ」を日本で販売開始した。2D製品と同様の使用感で3D映像を観察でき、容易に奥行き感を把握できる。
オリンパスは2017年6月29日、迅速で正確な内視鏡外科手術をサポートする外科手術用3D内視鏡「ENDOEYE 3D 硬性ビデオスコープ」の日本での販売を開始した。2D製品と同様の使用感で豊かな3D映像を観察でき、容易に奥行き感を把握できる。
ENDOEYE 3D 硬性ビデオスコープは、外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE II(ビセラ・エリート・ツー)」に接続して使用する。奥行きのある3D映像で対象臓器を立体的に把握し、手術の精度向上と時間短縮に貢献する。また、高解像度イメージセンサー(CCD)をビデオスコープ先端に2枚搭載し、高精細かつ立体感のある3D映像を提供する。
内視鏡を回転してもモニター画面上で天地を保ったまま観察可能で、2CCD方式を採用しながら2D製品と同様の感覚で3D映像を観察できる。
従来の同社の外科手術用3D内視鏡システムは、2台のビデオシステムセンターと、3Dビデオプロセッサ、及び光源装置が必要だった。本製品はこれらの機能を1台に集約したVISERA ELITE IIに接続して使用するため、必要機材を減らすことができ、医療従事者にとっての使い勝手が向上。初期投資にかかる医療コストを削減する。
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