2016年は不透明!? 国内レーザープリンタ複合機市場、維持拡大のカギは?:IDC Japan 国内レーザーMFP出荷台数
IDC Japanは、日本国内におけるレーザープリンタ複合機市場に関する2015年の実績をまとめた「2015年国内レーザーMFP市場動向」を発表した。
IT専門調査会社のIDC Japanは2016年3月16日、日本国内におけるレーザープリンタ複合機市場に関する2015年の実績をまとめた「2015年国内レーザーMFP市場動向」について発表した。
プリンタ機能に加え、コピー機能、スキャナー機能などを備えたレーザープリンタ複合機全体の2015年出荷台数は、前年比1.2%増の73万7000台。そのうち、カラーレーザープリンタ複合機は前年比4.6%増の54万6000台となった。一方、モノクロレーザープリンタ複合機は、前年比7.3%減の19万2000台であり、レーザープリンタ複合機の2015年出荷台数実績におけるカラー比率は74%と、前年の71.6%からさらに上昇しているという。
2015年におけるカラーレーザープリンタ複合機の出荷台数増加は、大手コンビニエンスストアチェーンがA3カラーレーザープリンタ複合機の大規模リプレイス(1万8000台強と推測)を実施したことに起因する。この大型リプレイス案件がなかったと仮定すると、前年比では若干の減少になるという。
今回の結果についてIDC Japanは、「国内景気は現在、緩やかな回復傾向にあると考えられるが、レーザープリンタ複合機の出荷台数増には必ずしもつながっていないことがうかがえる。これは、マイナンバー対応など、一般企業の投資意欲がレーザープリンタ複合機以外の分野に移っているために、レーザープリンタ複合機のリプレイス需要全体に影響が表れたものとみている」と見解を述べている。
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