宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(92)
警察庁公開の情報を基に、ランサムウェアの現状を把握する(2/3 ページ)
朗報? ランサムウェア被害件数は昨年下半期よりも減った!
そして、気になる被害件数のお話しです。報告書では、令和5年(2023年)上半期で報告のあった件数は103件と、前年下半期の116件に比べて減少していることが分かります。これは本当によいことですね……と言いたいところなのですが、これもそのまま受け取っていいのかは大変悩ましいです。
これについては、情報処理推進機構(IPA)のレポートと一緒に考えてほしいと思います。2021年12月8日と少々古い記事ではありますが、サイバーセキュリティに関するトラブルは中小企業従業員の10.5%が経験しているという報告とともに、そのトラブルが社外に公表されたのがわずか(?)41%しかなく、相当数が“かくれサイバートラブル”となっているというレポートです。非常にキャッチーな内容ですので、こちらもぜひ、目を通していただければと思います。
警察庁の発表は、あくまで社外に公表されたものだけです。そのため、そこに至らない「ヒヤリ・ハット」案件が隠されていることは、おそらく製造業の皆さまの方が想像しやすいのではないかと思います。それを把握できなければ、正しい対策が打てないことも理解しやすいでしょう。
そのため、ランサムウェアの被害、サイバー攻撃の被害をしっかり把握するには、例えば不審なメールやWebサイトを思わずクリックしてしまったり、偽サイトにID、パスワードを入力してしまった場合、すぐに報告することが重要です。そして、報告を受ける側はそれをとがめるのではなく、正しい報告をすぐにしたことを褒めるくらいでなくてはなりません。このあたりはテクノロジーでもソリューションでもなく「社風」が関係してくることですので、経営層がその空気感をどう醸成するか、しっかりと考えるべきポイントであると思います。
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宮田健の「セキュリティの道も一歩から」
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届けします。
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