宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(74)
簡単に取れる「独自ドメイン」、運用まで考えていますか?(1/2 ページ)
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、セキュリティの視点から独自ドメインの運用管理についてフォーカスします。
2022年1月、東京都健康安全研究センターが注意喚起を行ったことが話題になりました。「1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください」というリーフレットに記載の二次元バーコードが、誤ったWebサイトへ誘導されることが判明したため、その二次元バーコードを読み取らないように、という注意喚起です。
もう一つ、関連するトピックを紹介します。NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは、2020年7月にサービス終了したアクセスログ解析サービスにて提供していたスクリプトを、“セキュリティリスク回避の観点から”削除するように注意喚起を行いました。
実はどちらの事件も、セキュリティの視点から大きく注目された事件でした。両方に共通するのは「独自に取得したドメインの“終活”」に失敗していることです。これはもしかしたら、特に中小規模の企業にとって、盲点となっているかもしれません。
独自ドメインとはなにか?
皆さんがスマートフォンで各種Webを見たり、そもそも企業にメールを送るときには、何も考えずにドットでつながる文字列を見たり、入力したりしているでしょう。大変ざっくりと説明すると、インターネットにおける住所のような役割をするのが、ドメインと考えてよいかと思います(正確には、URLを構成する1要素がホスト名で、さらにそのネットワークを特定するのがドメイン名です)。
ドメインは、末尾にある「.com」や「.jp」などのトップレベルドメイン(TLD)は、国や分野を示すもので特定の文字しか選べませんが、それ以外の部分は誰も利用していなければ好きな文字列を取得することができます。いまでは起業すると同時にドメインを取得することが当たり前のようになっているかもしれません。取得したドメインはその名称でメールアドレスを作成できるので、もはや会社の顔と言っても過言ではありません。最近では小さな起業でも、自分たちのメールアドレスを取得するため、ドメインを取っているのではないかと思います。
基本的にドメインを管理するには、毎年定期的に“更新”をする必要があります。ドメインレジストラと呼ばれる組織に対し、ドメインの使用料を支払うイメージですね。これを忘れてしまうと、一定のプロセスの後、ドメインは失効します。失効したドメインは誰も持っていない状態となり、第三者が取得できるようになります。
もしかしたら、ドメインを取得することは想定していても、ドメインの運用をやめることには目が向いていないかもしれません。しかし、これを頭の片隅に入れておかなければ、顧客に迷惑をかける可能性、そして自社のデジタル資産を奪われる可能性すらあることには、気をつけておかねばならないでしょう。
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宮田健の「セキュリティの道も一歩から」
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