ロボキュア ActVoice for Pepper
失語症リハビリにPepperアプリ、ロボットの長所生かし粘り強い訓練
失語症者に対するリハビリにおいて、Pepperアプリを用いた訓練で有意な改善が見られたという。言語訓練用アプリ「ActVoice for Pepper」を開発するロボキュアが発表した。
ロボキュアは2017年7月10日、同社と千葉大学が共同開発した言語訓練用アプリ「ActVoice for Pepper」を用いた失語症者に対するリハビリの臨床試験において、有意な改善が確認できたと発表した。
言語訓練用アプリ「ActVoice for Pepper」は失語症患者を対象とした、Pepperの言語訓練アプリケーションで、表示されたモノの名前を声に出して言う訓練(呼称訓練)をPepperの胸部ディスプレイで行う。
身ぶり手ぶりと対話を行えるロボットを相手とすることで、利用者が相手に過度な気づかいをすることなく訓練できる他、ロボットからの話しかけと音声認識についても患者へ配慮した速度にできるメリットを持つ。
リハビリ臨床試験は君津中央病院の協力を得て2015年12月から1年半に渡り、軽~重度の慢性期運動性失語4人(45歳~76歳)を対象に行われた。具体的にはPepperのディスプレイに絵を表示して「これは何ですか?」と呼称を促し、正答に対しては「正解です」、誤答には「〇〇と聴こえました」、認識困難には「良く聴き取れませんでした」と応答した。
訓練は病院内及び自宅にて行われ、いずれも訓練語の正答率に改善が見られたとしている。2017年7月8~9日に開催された日本コミュニケーション障害学会学術講演会において君津中央病院の言語聴覚士 村西幸代氏は臨床試験について「失語症者とロボットとの1:1の言語訓練が成立することが分かりました。そしてその中で最も驚いたことは、失語症者の方がPepper君と向かい合って行う呼称の回数でした」と粘り強い訓練が必要となる失語症のリハビリにロボットを使う有用性を紹介している。
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