アットマークテクノ Armadillo
IoTのセキュリティ課題解決と運用コスト削減を可能にするゲートウェイ端末
アットマークテクノ、大日本印刷、コネクシオの3社は、セキュリティ対応版のIoTゲートウェイ端末を共同開発し、2016年秋に販売を開始すると発表した。
アットマークテクノ、大日本印刷(以下、DNP)、コネクシオの3社は2016年5月11日、セキュリティ対応版のIoTゲートウェイ端末を共同開発し、同年秋に販売を開始すると発表した。
同製品の最大の特長は、DNPがICカード事業で培ったデジタルセキュリティ技術を応用し、機器組み込み用に開発を行った「SAM(Secure Application Module)」を搭載している点だ。これにより、データの漏えいや機器の乗っ取りといったセキュリティリスクを防止でき、高セキュリティなIoT環境を実現できるという。
ご存じの通り、IoTビジネスを成功に導く上で、情報セキュリティ対策は欠かせない。ガートナーが発表した、IoTテクノロジートレンドのトップ10の中でも「IoTセキュリティ」が挙げられている(関連記事:IoTビジネスで成功を目指すなら絶対に押さえておきたいテクノロジー10選)。IoTにより、多くの機器がネットワークに接続されるようになり、広範囲に新しいセキュリティリスクと課題が生み出されると考えられている。そうしたリスクの対象は、IoTデバイスそのものだけでなく、IoTデバイスのプラットフォームやOS、ネットワーク通信、接続先のシステムも含まれる。
実際に最近では、車載システムの脆弱(ぜいじゃく)性が報告されたり、米国で電光掲示板の道路標識がハッキングされたりするなど、情報セキュリティ対策が施されていないネットワーク機能を有する組み込み機器が、サイバー攻撃の脅威にさらされ始めている。
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高セキュリティなIoT環境を低コストで運用できる
こうしたリスクを回避するため、現状、IoTシステム/サービスの構築・運営者は、エッジデバイス側とサービス側との通信に、専用回線やインターネットから遮断されたモバイル回線を用いることが多い。
しかし、こうしたクローズドなネットワーク環境はインターネットよりも運用コストが高く、さまざまなクラウドサービスを自由に選択することができないという課題を抱えている。
今回共同開発したセキュリティ対応版のIoTゲートウェイ端末は、このような課題を解決するもので、各種センサーなどが取得したデータや機器が生成するログなどのデータを、インターネットを介して安全にクラウドサービスに送信できるという。
セキュリティ対応版のIoTゲートウェイ端末の本体は、アットマークテクノの産業機器向け組み込みプラットフォーム「Armadillo」をベースに、アットマークテクノとコネクシオが共同開発したIoTゲートウェイ端末が用いられている(関連記事:ハード開発不要で手軽に製品化できるIoTゲートウェイ)。そこに、DNPが開発したSAMを搭載することで、ソフトウェア技術だけでは実現できない堅牢性を備えた。
SAMは、セキュアICチップ上にデータ暗号化、認証、機密情報保護などのセキュリティ機能を持つアプリケーションを搭載したモジュールで、通信データの暗号化、機器認証、機器が取得・生成するデータの真正性確認などを行うことで、機器/ソフトウェア/データの改ざんやなりすましを防止し、高い情報セキュリティを実現できる。これにより、セキュアで運用コストを抑えたIoTシステム/サービスの構築・運営が可能になるという。
セキュリティ対応版のIoTゲートウェイ端末の予定仕様は、以下の通りだ。
| CPUコア | ARM Cortex-A7(1GHz)デュアルコア |
|---|---|
| メモリ | 512MB |
| 記憶容量 | 内蔵4GB(システム領域含む)、mircoSD |
| LAN | 100BASE-TX/10BASE-T、AUTO-MDIX対応 |
| 無線通信 | 無線LAN(オプション)、Wi-SUN(オプション) |
| モバイル通信 | LTE(マイクロSIMカード対応) |
| シリアル | ×1 |
| USB | USB 2.0(Host/Device)×1(High Speed) |
| セキュリティ機能 | SAMスロット搭載 |
| 入力電源 | DC8V~26.4V |
| 動作温度範囲 | -10~60℃(ただし結露なきこと) |
| サイズ | 118.0×57.0×30.2mm(突起部を除く) |
| セキュリティ対応版のIoTゲートウェイ端末の主な仕様(予定) | |
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