東京ガス、大阪ガス、東邦ガス ジェネライト
総合効率88%、屋内設置も可能な小型ガスコージェネレーションシステム
東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの都市ガス事業者3社は、ヤンマーエネルギーシステムと共同で小型ガスコージェネレーションシステム「ジェネライト」の新製品を開発。
東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの都市ガス事業者3社は、ヤンマーエネルギーシステムと共同で小型ガスコージェネレーションシステム「ジェネライト」(マイクロコージェネ)の新製品を開発した。2016年4月から販売を開始する。
ジェネライトは、設置場所などの制約がある屋内にも設置できるコージェネとして、機器のコンパクト化、分割化、放熱処理の水冷化対応など改善を図った。また、燃焼方式の変更により、小型コージェネとしてはトップクラスの総合効率88%を実現している(図1)。
ガスコージェネレーションシステムは、1次エネルギーであるガスを燃料としてガスエンジンで発電を行い、発生した排熱を熱回収し温水などで取り出すシステム。電力・熱の需要地に設置してエネルギーを有効活用できるため、省エネルギー性や経済性に優れたシステムとして年々普及が進んでいる。
新製品は屋内設置性を向上するために、現行の25kW(キロワット)のコージェネで使われている小排気量のガスエンジンをベースに、ストイキ燃焼方式を採用することにより、同じエンジンサイズのままで出力を35kWまで向上することに成功した。その結果、現行の35kWコージェネと比較し、設置に必要なスペースを約3割(奥行300ミリメートル)削減し、コンパクト化を実現するとともに、製品質量を約1割(120kg)軽量化した。
本体上部の放熱用ラジエータを横向きにし、インバータを本体下部に配置することにより、本体を上下に2分割することが可能だ。これにより、エレベーターでの搬入や、入口扉の高さ制限のある機械室への搬入が容易となった。
従来の本体付属の放熱用ラジエータで冷却する方式(空冷式)では、大規模なダクト工事が必要となるなどの理由で設置場所に制約があった。今回、本体を既設の冷却水設備と接続して冷却する方式(水冷式)をオプションとして開発したため、空冷式では設置が難しかった場所にも新たに設置することができる。
また、総合効率の向上にも取り組んだ。今回、ストイキ燃焼方式(空気と燃料であるガスを余ることなく反応する濃度で混合して燃焼させる方式)を採用したことにより、現行機のリーンバーン方式(ストイキ燃焼方式よりも、ガスに対する空気の混合割合を増やして燃焼させる方式)に比べて燃焼室内の燃料ガス濃度が高くなり、体積あたりの発熱量が大きくなるため、排気ガス温度が上昇し、排熱回収量が増加した。
さらに、温度が上昇した排気ガスから適切に熱回収を行うために、熱交換器内部の冷却水配管の太さや経路を最適化し、熱交換部分の表面積を拡大したことにより、熱交換効率が向上。これらの改良により総合効率88%を実現している。
価格は標準仕様が1112万4000円。停電対応仕様が1274万4000円(ともに税込)。各社は新製品を既設の中・小型コージェネの取り換えを検討している顧客に加え、温水需要の多い病院・ホテル・福祉施設や、停電時における電源セキュリティ機能の強化を検討している人へ提案していく。
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