武藤工業/アールテック CMMed
生体レプリカの3Dプリントサービスと医療用3Dモデリングソフト
武藤工業はアールテックと業務提携し、3Dプリンタによる生体模型出力サービスと医療用3Dモデリングソフトウェア「CMMed」の販売を開始した。
武藤工業は2016年2月18日、医療用などの小型X線装置の開発・製造を手掛けるアールテックと業務提携し、3Dプリンタによる生体模型出力サービスと、3Dモデル加工に不可欠となる医療用3Dモデリングソフトウェア「CMMed」の販売を開始した。
大学や医療機関などの医療現場で使用される模擬手術用の生体は、小動物の臓器を用いることが多く、動物愛護の観点から代替となる人工生体モデルが求められていた。また、同年1月20日には、3Dプリンタで作製した「臓器立体モデルによる手術支援」に関して、保険適用の対象が骨格全般へと広がるなど、医療分野での臓器立体モデルの実利用に注目が集まっているという。
今回、武藤工業が始める出力サービスでは、水に溶けない特殊な石こうを使うことで、実際の生体により近い感触を持つ「生体レプリカ」を造形できる。また、樹脂や通常の石こうを用いて人体のさまざまな部位のモデル造形をすることも可能だ。これらにより、模擬手術がより身近になり、手技の向上、2D画像の3D化による認識度の向上などにもつながるとしている。さらに、個別の患者データを元に作成した生体レプリカを用いれば、術前シミュレーションにも役立つ。
CMMedは、個別患者の撮像データ(CT、MRI、USなど)を元にモデリングし、造形データに変換できる医療用モデリングソフトウェアだ。医療画像のDICOMデータを取り込み、画面上で関心領域を抽出することで、容易に3Dモデリングができる。計算流体力学(CFD)シミュレーションへの展開に対応し、血流解析ソフトFlovaとの連携も可能だ。
造形出力サービスの価格は、生体レプリカの大きさ、複雑さ、数量などで変動するが、1個3~4万円からを想定している(モデリング作業は含まない)。
CMMedの年間使用料は60万円(税別)を予定。ソフトウェアの導入費用を抑えられる上に、アップデートされたソフトウェアを常に利用できる。初年度の販売目標は500本だという。
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