東北大学 歯科用X線CT装置
患者の被ばくを低減するオールインワン型歯科用X線CT装置
東北大学大学院歯学研究科は、歯科診断において1台の装置で診査目的に応じた診査が可能となる「歯科用X線CT装置」の開発に関して発表した。
東北大学は2016年1月12日、同大学大学院歯学研究科が、歯科診断において1台の装置(オールインワン)で診査目的に応じた診査が可能となる、「歯科用X線CT装置」の製品化を目的として、他施設と共同研究開発を開始したと発表した。
現在の歯科X線撮影法は二次元画像が一般的で、複雑な構造の顎顔面領域の診断性能を満たしていない。さらにデンタル、パノラマ、セファロ、CTなど多数の撮影装置が必要で、コストとスペース増につながる上、それぞれの装置で画像管理が必要だった。依然としてフィルムを使用しており、デジタル化されていないという課題もある。
また、患者にとっても、複数機器による撮影で被ばく回数が増えてしまう、口内法であるため苦痛を感じる(嘔吐反射、開口障害)、CCDセンサーを使い回すことによる院内感染のリスクなどの問題があった。
今回開発するのは、歯科X線投影法を統合し、患者の被ばくを低減するオールインワン型X線CT装置だ。歯科レントゲン撮影で必要なパノラマ、デンタル、セファロ、CT画像が1台で全て撮影可能となる。新型半導体CdTe(カドミウムテルル)を駆使し、X線デジタルセンサーの感度を高めることで、低被ばく線量でありながら鮮明な画像が出力可能だという。データはDICOMフォーマットで管理。コスト、スペースを大幅に低減でき、院内感染の機会が減少するといったメリットもある。
この装置を低価格でリリースし、個人医院のスタンダード装置として現在10%程度であるCT装置の普及率を30%まで向上させ、歯科診断技術の向上を目指すとしている。
国内では2017年9月に薬事申請し、2018年3月に販売を開始する予定だ。海外市場(中国・東南アジア)では、2018年3月に申請、2019年3月に販売開始する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品ニュース(医療機器開発)
製品選定に役立つ最新の「医療機器開発」関連ニュースをお届けします。
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] 自動車業界には好機 脱炭素×コスト削減×現場改善を実現するエネルギー戦略 -
製品資料
[株式会社 Green AI] 脱炭素投資をすぐ回収したい 自動車業界にも有効なCO2削減アプローチ -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:「PCIM 2026」で見たパワー半導体最前線――電子版2026年10月号
-
2
降圧レギュレーターのVOUTリップル測定時における高周波ノイズ
-
3
スキマ時間に学ぶ! 日本経済のいま(第33回~34回)
-
4
SiC・GaN時代のパワー半導体開発、信頼性評価と故障解析の課題にどう対応する?
-
5
工場内のメーター読み取り負担を軽減、AIカメラによる巡回点検自動化の実践術
-
6
DMG森精機の欧州深耕
-
7
高精度テクノロジーの学習モジュール 「高精度ADC 基礎編・上級編」
-
8
CAE解析をAIエージェントに任せてみた 人は何を担うのか
-
9
半導体の微細な構成要素を非破壊で可視化/評価する「3D X線技術」とは?
-
10
フィールドサービスの熟練技術者が「AIエージェント」を求めている理由
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー